それ、野村に聞いてみよう。Vol.1
証券界の雄・野村證券の注目テーマは、世界の投資家をも動かす。それに沿った10万円株で?わらしべ長者〞を目指せ!


アベノミクスの本質は日本経済という?工場〞の規模拡大!

「それ、野村にきいてみよう♪」のテレビコマーシャルでおなじみの野村證券。日本最大の証券会社はアベノミクス相場の今後をどう見ているのか? 本誌初登場の投資情報部長・竜たつ沢ざわ俊彦さんに聞いてみよう。

「日本経済を自動車工場に例えると、これまでは100台のクルマがつくれるのに50台しか売れていない状態といえました。アベノミクスの最初の2本の矢は、為替を安くして輸出を伸ばし、補正予算を組んで政府が買ってあげることで、残りの50台の需要を喚起するための政策です。しかし、それだけでは?100台売れてよかったね〞という話で終わってしまう。今後は、女性の就業人口拡大や産業再生による生産性の向上、TPP(環太平洋経済連携協定)やインフラ輸出の推進などを行なって、新たな需要を創造する必要があります。100台売るのも大変だった工場が150台のクルマをつくって売れるようになることがアベノミクスの本質です」

とってもわかりやすい例え話でアベノミクスを解説してくれた竜沢さん。わらしべ長者を目指すための一番のテーマは女性の就業人口拡大政策だという。

「経済を成長させるためには、働く人を増やすことが大切。たとえば、専業主婦だった女性の就業が拡大すれば、日本経済という?工場〞の供給力アップに直結しますし、所得の増加が新たな需要を生み出す起爆剤にもなるはずです」と竜沢さん。

女性の就業人口拡大10万円株

西松屋チェーン(東証1部・7545)
987円/100株 9万8700円
子育て関連株の代表銘柄。低価格のベビー・子供服の大型専門店を積極出店し、この分野のトップ企業に成長した。無借金経営。

タカラトミー(東証1部・7867)
480円/100株 4万8000円
玩具大手。国内ではLINE関連商品が好調な一方、海外進出を急ぐ。本命の米国事業は「ポケモン」の商品化で黒字化も見えてきた。

ニチイ学館(東証1部・9792)
855円/100株 8万5500円
介護業界で首位。高齢の親を安心して預けられれば働きに出たい女性は多く、女性の就業人口拡大のためには介護サービス拡充が必須。

日本水産(東証1部・1332)
201円/100株 2万1000円
冷凍食品などの食品事業の売上高が水産事業を上回っている。女性の就労人口増加につれて、冷凍食品のニーズは拡大していくとみられる。

長年の円高や割高な税率のせいで競争力が落ちていた産業界の再生もアベノミクスの重要なテーマ。

「特に電機・半導体分野では、最新の設備投資にどれだけお金をかけられるかで国際競争力に大きな差が出る時代。為替が円高で法人税が高い日本では海外のライバルなどとまともに競争していたら、5年で倍の差をつけられるのが不可避でした。しかし、今後はアベノミクスによる円安や設備投資減税の効果で、これまで苦しかった企業が再生する可能性が高まっています。赤字決算が続く電機メーカーの復活に期待したいですね」

産業再生10万円株

パナソニック(東証1部・6752)
818円/100株 8万1800円
ソニーと並ぶニッポン家電業界の最有力企業。リストラで利益率が急速に改善している。円安の恩恵も大。海外家電大手の買収を検討中だ。

ルネサスエレクトロニクス(東証1部・6723)
477円/100株 4万7700円
自動車用半導体で世界トップ。取引先のトヨタ自動車などから増資で1500億円を調達し、再建に本腰を入れる。受注は急速に回復中のもよう。

※ 掲載の銘柄は、竜沢さんへの取材を元に編集部が選出した。

「今回は10万円株という特集でお話しさせていただきましたが、野村證券では毎月『Nomura 21Global』という冊子を発行して、日本株と外国株の参考銘柄をお知らせしています。野村證券に口座を開設すれば閲覧可能ですので、ぜひ参考にしてください」(竜沢さん)

竜沢俊彦
野村證券 投資情報部長

1986年、野村證券入社。函館支店営業を皮切りに、国際営業部、本店資産管理部、千住支店支店長、営業企画部を経て現職。毎月、日本株&外国株の参考銘柄を公開する『Nomura21 Global』の編集にも携わる。「株オタク」を自任する銘柄への造詣には本誌も脱帽。



この記事は「WEBネットマネー2013年9月号」に掲載されたものです。