それ、野村に聞いてみよう。Vol.2
証券界の雄・野村證券の注目テーマは、世界の投資家をも動かす。それに沿った10万円株で?わらしべ長者〞を目指せ!


次世代自動車開発、農業・地方の再生…投資に必要なのは夢

日本経済という工場がさらに規模を拡大していくためには、新技術の開発も欠かせない。そこで竜沢さんが注目するのは、自動走行の次世代自動車の開発。「安倍政権は2030年までに新車の7割を次世代自動車にする目標を掲げています。今後、1センチ刻みで位置情報を測定するGPSや事故を事前に回避するセンサーが開発されれば、『ウルトラマン』の世界でしかなかった自動走行車の開発も夢ではありません。自動車向けセンサーや計測技術を持った企業に注目したいところです」

2030年の次世代自動車10万円株

大泉製作所(東証マザーズ・6618)
272円/100株 2万7200円
自動車、エアコン、冷蔵庫などの温度センサーを生産。トヨタ直系のデンソーに納入が多い。このまま黒字定着なら今期も復配が見えてくる。

パナソニックデバイスSUNX(東証1部・6860)
408円/100株 4万800円
親会社のパナソニックが前期大幅赤字でも、この会社は余裕の黒字。障害物を光で感知するライトカーテンに強み。実質無借金経営。

長野計器(東証1部・7715)
767円/100株 7万6700円
排ガスなどの微妙な変化を拾う圧力センサーで、世界のトップを走る。今年1月に米国GMと供給契約を結び、販路拡大に成功。

日本電計(ジャスダック・9908)
924円/100株 9万2400円
電気自動車のモーターなどに必要な計測機器を生産。今期は4期連続の増収へ。会社予想は減益だが、円安で最終的には増益か。

※GM =ゼネラルモーターズ。

アベノミクスの成長戦略といえば、TPPがらみの農業改革も外せないテーマだ。「農業や地方活性化に欠かせない存在」と竜沢さんが指摘するのは地方銀行。「東京にいると預金シェア50%を握る銀行なんて想像できませんが、地方には50%を超える圧倒的なドミナント(寡占性)を持つ地方銀行がたくさんあります。安倍政権が推進する農業改革でも地元密着型の地銀が重要な役割を果たすはず。北は北海道から南は沖縄まで、自分が住んでいる地域を応援するという意味でも地銀株を買うのは非常に意義ある投資ですね」

最後に10万円株投資の注意点も教えてくれた。「むろん、相場が好調な今でも10万円で買えるほど株価が安い企業は、その会社の持っている成長ストーリーとは別に、過去の財産であるバランスシートに悩みを抱えているケースが多い。その企業の財務リスクには十分な注意を払うべきですね」と指摘する竜沢さん。わかりやすい語り口と柔和な笑顔が天下一品の野村マンだった!

地銀復活10万円株

北洋銀行(東証1部・8524)
383円/100株 3万8300円
北海道地盤の第二地銀最大手行。倒産した北海道拓殖銀行の受け皿となった堅実経営で知られる。公的資金注入行だが、返済に道筋も。

千葉興業銀行(東証1部・8337)
812円/100株 8万1200円
旧・富士銀行系の中堅地銀。みずほグループ傘下で経営再建中。公的資金は今期中に完済へ。地価反転なら担保価値上昇で株価は大幅高か。

まだあった!意外なアベノミクス株7銘柄

カネコ種苗
8万7900円で買える!(ジャスダック・1376/100株)
アベノミクスが掲げる農業成長戦略の主力株。エダマメやカボチャの種子に強く、養液栽培の普及や海外進出にも積極的。

双日
1万7800円で買える!(東証1部・2768/100株)
フィリピンなど東南アジアでは最大規模の肥料事業の収益力が高い。ベトナムでの製粉など穀物・飼料事業も拡大中。

日立造船
7万2500円で買える!(東証1部・7004/500株)