今年、東京地方は例年より早く梅雨が明けました。その影響かどうか、ものすごく暑い日が続いたかと思うと、「ゲリラ豪雨」になったり、他の地域でも大雨による災害が起こったり、「熱中症」による犠牲者がでたりと、自然の力に振り回されています。一方で自然は、私たちに素敵な贈り物をしてくれることがあります。夏といえば海ですね。暑い夏の日でも海の中は涼しさを感じますし、なぜか砂浜では子供も大人も大はしゃぎしています。海の家で食べる焼きそばやかき氷なども魅力的。昔はすいか割りなどして楽しんだ記憶がありますが、今もまだその光景は見られるのでしょうか。

海の色が青いというのも、涼しさを感じます。夏休みなので自由研究のようですが、海の水の色が青く見えるのは、7色に分解できる太陽光のうち、青の光だけが海深くまで届き、水の中に浮遊している物質や水の分子にぶつかって散乱するため、といわれています。この時期のテレビ番組ではリゾート地の特集などを放送していることが多いようですが、海の画は欠かせないアイテムのひとつですね。体感的に涼しいのは緑の多いところ。たとえば明治神宮の敷地に入ったとたん、涼しく感じます。森や山の木々、緑の多いところも、涼しい場所のひとつです。

一般的に涼しいと感じる色は青や白などだと思いますが、配色となると、人それぞれに感じ方が違うでしょう。青と白、緑と白、水色と淡い黄色と白、などなど。そもそも色の感じ方には「これ!」ということがありません。もちろん、それぞれの感情に左右されるからです。多くの人には赤は暑さを感じると思いますが、なかには夏、森の木々を散歩して涼しさを体感したときに、履いていた赤いサンダルのイメージがずっと残っていて、懐かしい思い出として森の涼しさと赤いサンダルが連動して、赤を見ると涼しさを感じる、という人もいるかもしれません。ピンクは優しい色といわれていますが、怖い思いをしたそのときに印象的だった色がピンクだとしたら、ピンクを見ると恐怖を感じる、という人もいると思います。一般的な印象、イメージとほかに、その人にとっての色の印象はそれぞれ違う、というのも不思議な現象ですが、色を仕事にする場合には、このことはとても重要です。
白いカーテンが優しい風に揺れるだけで涼しさを感じることもありますし、インテリアに白や青を多用するのも、視覚から涼しさを感じる方法かもしれません。たとえば喫茶店で出てくる水に、ミントの葉が添えられているだけで、より涼しさを感じることもあるのではないでしょうか。