南里侑香ニューシングル「BLOODY HOLIC」インタビュー!女の子の切なくキュートな気持ちを歌う!

南里侑香さんの2年ぶりとなるニューシングル「BLOODY HOLIC」が、8月7日(水)に発売される。表題曲『BLOODY HOLIC』は好評放送中のTVアニメ「ブラッドラッド」のエンディングテーマ。カップリングには、昨年10月に行われた2ndライブで初披露された、南里さん自身が作詞をした『snow wind』を収録している。

シングル発売を控えた南里さんに、各楽曲の聴き所やソロ活動について、さらには声優として演じることなどのお話をうかがいました。

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南里侑香ニューシングル「BLOODY HOLIC」インタビュー!女の子の切なくキュートな気持ちを歌う!

――シングルを出すのは2年ぶりとなりますが、心境はいかがですか?

南里:去年はソロとして初めてアルバムを出させていただき、ライブもやらせていただきました。振り返ってみると駆け抜けた1年だったので、そういえばシングルを出していなかったんだなって、言われて気づいたんですよ(笑)。2年ぶりでちょっと新鮮な気がして、すごく嬉しいです。


――表題曲『BLOODY HOLIC』はTVアニメ「ブラッドラッド」のエンディングテーマですが、どのような曲でしょうか?

南里:最初にメロディを聴かせていただいた時は、まだ歌詞がついていなかったんですが、作品の世界観にすごく沿っているなと思いました。聴いた瞬間に(主人公の)スタズの顔が思い浮かぶような、彼の格好良さや作品のクールさ、テンポの良さなどにピッタリだなって。その後でいただいた歌詞は逆に乙女チックな内容だったので驚いたんです。でも、歌っていくうちに、そのギャップがハマってきて面白いなと思いました。


――この曲の聴き所をお聞かせください。

南里:乙女チックな歌詞を歌うのは初めてだったので、私にとってチャレンジの1曲になりました。女の子の切なくて可愛らしい心情を格好良いメロディで歌い上げることによって、女の子はか弱いだけじゃなくて強さを持っているんだと表現しています。そんな女の子の色々な表情を聴いていただけたら嬉しいです。


――作品のエンディングテーマということで意識した点はありますか?

南里:原作は、表紙を見た時の格好良いイメージと、中身の面白いシーンとのギャップがある作品だなと思ったんです。曲の方でも軽快さや格好良い一面がありつつ、歌詞では可愛い一面もあるというメリハリがつけられたらいいなと思いながら歌いました。


――歌詞は女の子の切なくキュートな気持ちが描かれていますが、登場人物の誰かをイメージしているのでしょうか?

南里:最初は冬実ちゃんなのかなと思って読んでいたんですけど、ハイドラさんにも合う気もしますし、リズにも合う気がしますし……言うならば私にも合うような気がしていて。女の子全般の心の中を垣間見るとこんな感じだぞ!という歌詞なんじゃないかと思っています。


――南里さん自身は、歌詞にあるように素直になれないタイプですか?

南里:まさにこうやって悩む方ですね。言葉って難しいなと思っているんですが、歌っていると自然と自分の感情が乗るんです。好きだからこそ言葉が出てこないもどかしさは分かりますね。


――実際にTVでエンディングをご覧になっていかがでしたか?

南里:作品の曲を歌わせていただく時は、放送がいつも楽しみなんです。原作のテンポ感が出ていて、想像以上の面白さでした。その本編からのエンディングということで、気持ちよく終わってもらえたらいいなと思って、かなり手に汗握って見ていました。アニメ本編の爽快感を残しつつ、エンディングテーマを聴いていただけたら嬉しいです。


南里侑香ニューシングル「BLOODY HOLIC」インタビュー!女の子の切なくキュートな気持ちを歌う!

――カップリング曲『snow wind』は、昨年ライブで披露してから待望の収録となりましたが、こちらはどのような曲でしょうか?

南里:この曲は、土橋(安騎夫)さんに曲を作っていただきました。メロディを聴いた時に、肌寒い季節で雪が舞っているようなイメージが浮かんで、同時にちょっと懐かしい音色だと感じたので、そのイメージを大事にして歌詞を書いてみました。土橋さんのメロディにはストーリーがあり、学生時代に片思いしている女の子の姿などが絵本のように浮かんできました。


――イメージが思い浮かんだということですが、歌詞はすんなり書けましたか?

南里:作詞にチャレンジしたのはソロになってからなのですが、作詞家さんと違って上手に言葉を組み合わせたりが出来ないので、日頃使っている言葉が中心になってしまいます。書きたい内容を伝えて作曲をお願いした場合は、歌詞に合ったメロディを作ってくださるので言葉を当てはめやすいです。でも今回は土橋さんのメロディが先だったので、聴いた時のイメージを言葉にするのが難しかったです。浮かんできた絵本のイメージを壊さないように、ひとつずつ紐解くような気持ちで頑張って歌詞を書きました。


――ライブで初披露したときは、いかがでしたか?

南里:この曲は自然と自分がヒロインになれる曲なんです。前奏が流れた瞬間に、スッと空気が変わるような気がしていて。ライブではどうしてもお客さんに気持ちを投げかけたくなって、みんなの顔を見て目と目でやり取りをするんです。でも、この曲は私が絵本の中のヒロインになっているのを見てもらうという、ちょっと不思議な曲ですね。


――今回のジャケット写真は、表題曲のイメージから作られたのでしょうか?

南里:「ブラッドラッド」の曲なので、ジャケットを作り込もうと思えば、すごく格好良くも出来るしポップにも出来そうだとスタッフさんと話していたんですよ。でも、歌詞が表現しているのはすごくシンプルな女の子の気持ちなので、逆にシンプルにしてみました。(歌詞にあるように)薬指に赤いリボンは付けたいねと、このようなジャケットになりました。


――CMではPVも流れていますが、撮影してみていかがでしたか?

南里:今までの曲とは違うということで、PVも新しい監督さんにお願いしました。赤いリボンはすごく頭に残るキーワードなので、リボンがいっぱい張られている中で歌ったりもしています。今回のように映像を作り込んでいくPVは今まであまりなく、ストーリーのあるPVになりそうで撮影中から完成が楽しみでした。新しいことにチャレンジしたのは面白かったです。

インタビュー後編に続く


(取材・文・撮影:千葉研一)


■南里侑香「BLOODY HOLIC」
南里侑香「BLOODY HOLIC」

【発売日】2013年8月7日(水)
【価格】1,155円(税込)
【品番】VTCL-35156

【収録内容】
01.BLOODY HOLIC(TVアニメ「ブラッドラッド」エンディングテーマ)
  作詞:唐沢美帆/作曲:加藤裕介/編曲:尾澤拓実
02.snow wind
  作詞:南里侑香/作曲・編曲:土橋安騎夫
03.BLOODY HOLIC 〜without vocal
04.snow wind 〜without vocal