今月注目!経済の言葉「参議院選挙」
今回の大幅調整の大底は、6月13日の安値1万2415円になりそう。乱調ムードは続きそうだけど、“アベクロ相場”は上昇が急スピードだった分、買いそびれた投資家も多かった。上がった銘柄はわかっている。この押し目はリベンジ買いの好機だ!


3年に1度行なわれる参議院選挙ですが、本誌発売日の翌日に予定されています。2014年は国政選挙が予定されていない‶空白の年”となるため、参院選で自民・公明両党が議席を上積みできなければ、憲法改正・増税・TPP(環太平洋経済連携協定)への参加など、政権公約を実現するにあたって支障が出かねません。広げすぎた風呂敷を畳むようなことになれば株式市場もそれ相応の反応となってしまうため、投資家にとっても重要なイベントといえます。

では、過去の参院選はどうだったのでしょうか?

過去6回の参院選後の経緯を見ると、与党が敗北した選挙の後は株式市場の下落につながりやすい傾向にあります。象徴的な年としては1998年の自民党大敗。この大敗の背景としては、前年の消費税率引き上げ、それに伴う景気後退、失業率の上昇などが挙げられます。投票日後の日経平均株価は、前営業日比で2割近い下落となりました。2007年には自民党が議席数37議席と歴史的大敗。日経平均株価は投票日後約1カ月で1割超下落……。2010年には民主党が敗北しましたが、すでに民主党への期待があまりなかったのか、あまり動きませんでした。

実は今回、都議会選挙と参院選が重なる珍しい年(12年に1度のことです)。そして、都議選で議席を伸ばした政党がそのまま参院選で勝利を収める傾向があります。6月23日に開催された都議選では自民・公明が大勝!

この流れを受けて参院選も自民党が圧勝なら、株式市場には追い風……と言いたいところですが、日経平均1万6000円手前まで異常なまでの上昇を見せ、その後かなり調整中の東京市場。傷んだ相場が5月23日の高値を抜いてくるにはもう少し時間がかかりそう。それまでにいま一度、アベノミクスで恩恵を受ける企業のリストアップをしておきたいところです♪

ちなみに6月中旬までの急落以降、意外な強さを発揮しているのが建設株。また、長らく話題になっているカジノ法案関連などにも注目したいですね。

若林史江(わかばやし・ふみえ)
株式アドバイザー、徳山大学経済学部特任講師

この連載では経済を背景に移り変わる金融用語を、できるだけわかりやすく紹介していきます♪



この記事は「WEBネットマネー2013年9月号」に掲載されたものです。