写真提供:マイナビニュース

写真拡大

アベノミクスにより、都心の生活は大きく変わるかもしれません。

安倍政権では成長戦略のひとつとして成田→羽田空港間のアクセス時間を1時間未満に短縮する新路線「都心直結線」計画を挙げています。この構想そのものは民主党政権下のころからありましたが、今回、成長戦略の一つとしてピックアップされたことで実現可能性が増しつつあります。

現在、成田→羽田空港直通はバスでは約90分。電車では京成→都営浅草線→京急間が直通となる「エアポート特快」「アクセス特急」がありますが、こちらも乗車時間は90分以上かかります。電車ですと乗り換えが必要なケースも多く見られます。

「都心直通線」では東京スカイツリーの真横にある都営浅草線押上→泉岳寺間を結ぶ約11キロの、より地下深い部分に新しい路線を通す計画です。既存の浅草線の線路を使わない理由として、一点目にカーブが多いため電車の速度が出せないこと、二点目に深い場所に掘ることで土地買収が不要になり、費用を削減できること、そして三点目に都心直結線ではJR東京駅のすぐそば、丸の内仲通り周辺に新東京駅を建設する予定があることが挙げられます。成田→新東京→羽田をつなぐことで、現在利便性が悪い空路と新幹線の乗り入れも強化していく方針です。

「都心直通線」により、空港同士や、空港と新幹線とのアクセス向上だけでなく、近くのエリアを走る在来線の通勤ラッシュ解消も期待されています。国土交通省の平成23年度調査を見ると、首都圏の地下鉄でもっとも高い混雑率は東京メトロ東西線木場駅→門前仲町駅間で199%にもなります。これは定員の約2倍が乗っている、相当圧迫感のある状態です。東西線の北をほぼ平行に走るJR総武線錦糸町駅→両国間駅はさらに高く201%にもなります。これら混雑路線が近くを走る都心直通線により緩和されることが期待されています。

成田→新東京→羽田がつながり、さらには間に東京スカイツリーのある押上駅も経由する「都心直通線」。東京で暮らす人だけでなく、観光に来る日本、世界の人にとっても東京の街がより便利になる路線になりそうです。ただこちら、まだ決まったわけではなく現在調査を行っている最中です。決定しても10年以上かかる事業になりそうですが、東京スカイツリーで盛り上がる東東京エリアがますます発展していくことも考えられますね。

文・石徹白未亜