住宅ローン、子供の教育費、生命保険……現役世代にはさまざまな支出がのしかかり、老後に備えた貯蓄に回す余裕がない人も少なくないだろう。しかし、年金だけで長い老後を乗り切るのは難しい。そこで考えたいのが資産運用だが、「ファイナンシャルリサーチ」代表のフィナンシャルプランナー・深野康彦氏は、「投資の成績に影響するのは8割がポートフォリオの作り方」だという。いわば資産を運用する際の「設計図」となるポートフォリオ、ではどう作ればいいのか。

 深野氏が提案するのは「30代」「40代」「50代」のポートフォリオのイメージだ。参考までに「60代」も加えた。

「安定資産と変動資産をどう配分するか。ひとつの考え方としては、『100マイナス年代』をパーセンテージに置き換えるといいでしょう。その割合を変動資産に配分し、残りを安定資産にします」

 つまり、「30代」は変動資産が70%、「40代」では60%だ。安定資産よりも割合が高い。

「お金を増やしたいという思いが強い若い世代は、長期的にも収入が保証されているため、『ハイリスク・ハイリターン』、つまり『攻めの投資』ができるのです。ただし、この変動資産の割合は、最大限です。たとえば30代、40代は生活費の支出も多いので、投資に回せる額が多くないケースもあり、これより10%ほど低めに設定するのが安全かもしれません」

 この配分は最終的な形だという。

「最初からいきなりこのポートフォリオを作ろうとせず、少しずつ投資をして、1、2年かけてこの形に持っていくという考え方でいいと思います」

 ポートフォリオの詳細は本誌で紹介している。

週刊朝日 2013年8月9日号