死を招くバラエティに富んだグッズがズラリ/[c]2012 Diabolo Films, La Petite Reine, ARP, France 3 Cinema, PCF Magasin des Suicides le film Inc., Entre Chien et Loup, RTBF

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耳かき、抱き枕、食品サンプルなど、世の中には一風変わった専門店が多くある。だが、もし自殺のための道具ばかりを扱う専門店があったとしたら。そんな想像を描いてしまったフランスのアニメ映画『スーサイド・ショップ』が9月7日(土)より公開される。

【画像を見る】毒薬を見つめながら死に方を模索中?

本作に登場する専門店が扱っているのは、たった3秒で死に至る猛毒、丈夫な首吊り用の縄と踏み台のセット、あらゆる口径に対応した銃弾一式といった自殺グッズ。品質には絶対の自信を持ち、うまく死ねなかった場合は全額返金という手厚いサービス(!?)まで付いている。絶望したら潔く死んでしまうのが得策と訴え、そのためのお手伝いをするのが、この自殺用品専門店というわけだ。

一見シリアスな題材を扱っているように思える本作だが、実は思わず吹き出してしまう場面も多いブラックコメディ。自殺用品専門店を営むネガティブ一家に、超ポジティブな男の子が生まれることで、少しずつ家族の考え方が変わっていく様子を描いている。死すらも金でやり取りされる世界を皮肉りながら、あくまでもコメディタッチで前向きなメッセージの込められた作品と言えるだろう。

『髪結いの亭主』(90)や『ぼくの大切なともだち』(06)で知られるパトリス・ルコント監督による初のアニメ作。ミュージカル風の演出も交えながら、絶対的なタブーに挑戦したブラックコメディをご堪能あれ。【トライワークス】