「シャドーバンキング(影の銀行)」問題で6月に大暴落した中国株。実は金融崩壊リスクだけでなく、新政権による政策変更リスクなど、さまざまな問題が市況悪化を招いているようだ。カブドットコム証券の河合達憲さんに聞いた。


中国株ETFや中国関連株、資源国通貨を売る

中国株相場の低迷が続くのであれば、下げ相場でも利益が狙えるカラ売りで攻めるのが当面の戦略といえそうだ。

たとえば、東証には「上場インデックスファンド中国A株(パンダ)CSI300」や「南方 FTSE 中国A株50ETF」など、中国の株価インデックスに連動するETF(上場投信)がいくつか上場している。これらを信用取引でカラ売りするのが、最もシンプルな投資法だろう。

また、日本株で投資チャンスを狙うのなら、中国向けの製品輸出が多く、株価も中国のインデックスと相関性が高いコマツ、日立建機、ダイキン工業、ファナックなどの?中国関連株〞をカラ売りしてみる方法もあるだろう。

「コマツの場合、売上高に占める中国向けの比率は7%程度なので、中国の景気低迷による影響は大きくありませんが、?中国関連株〞というイメージが定着しているので、中国株が下がれば、つられて売られる可能性は高いですね。また、コマツは鉱山向けの大型建機も取り扱っていますが、中国の景気低迷によって資源需要が減退すれば、その悪影響を受けて販売が落ち込むかもしれません」と河合さん。

また、中国の資源需要が減れば、豪州やカナダなど資源国の経済にもダメージが及ぶ。そのためか豪ドルは4月以降、対円で弱含んでいるが、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨は当面、売りポジションを持っておいたほうがよさそうだ。



河合達憲(TATSUNORI KAWAI)
カブドットコム証券 チーフストラテジスト

調査情報畑一筋で25年来の実力者。相場分析力と銘柄選別眼に定評がある。TV・ラジオにレギュラー多数。毎週火曜のネットセミナーが大人気。マネー雑誌への寄稿も多く、近著に『9割の人が株で勝てない本当の理由』。大阪国際大学の講師も務める。



この記事は「WEBネットマネー2013年9月号」に掲載されたものです。