「犬は人の気持ちが分かる」英研究

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「犬は人に共感することができる」と言われますが、これはどうやら事実のようです。同情したり、慰めたり・・・研究結果をご紹介します。

【アメリカの大学では犬が“癒やし役”】

「疲れているときやつらいことがあった時、不思議とそばに来て慰めてくれるの」―愛犬家の友人から、そんな話を聞くことがあります。このことが実際に、18匹の犬を対象にした調査で確認されたようです。

調査方法は、各家に監視カメラを仕掛け、飼い主と、犬が会ったことのないもう1人の人物が話す→大声で言い争う→どちらかが泣きまねをする、というもの。

18匹のうち、3匹以外は自分のしていることを止めて、泣いている人のそばへ行き、励ますように寄り添ったり、スキンシップを試みたそうです。

研究者自身も「人間がハグしたりおもちゃを与えて相手をあやすのと、互角と言っていい行動だ」と驚いています。

しかも、彼らが駆け付けた相手は飼い主に限らず、見知らぬ人にも同じ行動を見せるのだそうです。赤ん坊が泣きだすと、ほかの赤ん坊が共鳴して泣き出すのと同じように、犬は人間の快・不快を敏感に感じ取っているのではないか、と研究者は分析します。

実験で最も若かった犬は、わずか8カ月のラブラドール。自分のしっぽを追いかけて遊んでいた彼は、見知らぬ人が泣きまねを始めると、途端に駆け寄って彼女の肩に肉球を置いたそうです。

不思議な習性ですが、人に優しい彼らのことがますますいとおしく、頼もしく思えてしまう調査報告なのでした。

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。


参考:Dogs really do care if you’re down: study
http://www.nzherald.co.nz/lifestyle/news/article.cfm?c_id=6&objectid=10812426