今回の大幅調整の大底は、6月13日の安値1万2415円になりそう。乱調ムードは続きそうだけど、“アベクロ相場”は上昇が急スピードだった分、買いそびれた投資家も多かった。上がった銘柄はわかっている。この押し目はリベンジ買いの好機だ!


みずほ銀行とみずほコーポレート銀行が7月1日付で合併を果たした。これでみずほフィナンシャルグループの大再編は完了したことになる。

ただ、株式市場でこの話題はさほど注目されなかった。そうした中、みずほ証券がこの合併に注目してほしかったのか、6月中旬に「アベノミクスで注目される新興金融成長株」というレポートを発表した。

レポートの背景には、6月5日に発表された産業競争力会議の「成長戦略」がある。この中では、アジア・ナンバーワンの金融・資本市場の構築を目指すための具体策を掲げ、自民党は昨年の衆議院選挙における経済政策で、金融のGDP(国内総生産)におけるシェアを英国並みの10%へ引き上げるとした。

今後は金融・資本市場活性化ワーキンググループで議論されるわけだが、アベノミクスによる株価と不動産価格の上昇は、金融株のプラス材料となるというのがレポートの趣旨。銘柄としては、オリックス、日立キャピタル、Jトラスト、そして日本取引所グループ、ソニーフィナンシャルホールディングスといったノンバンクの大手どころが、紹介されている。

しかし、インパクトを考えると中小型株に関心が集まりそうだ。FPGや全国保証などは事業環境、業績も堅調。特にFPGは9月決算銘柄で7月下旬ごろに出てくる第3四半期決算で、好調な事業展開が評価される可能性が高い。さて、個人に人気のみずほの評価は?

見直し買い期待の金融5銘柄

【ジャフコ(東1・8595)】4165円(100株)
国内IPO件数の回復をストレートに業績に反映できる代表的企業。政府のベンチャー育成方針もプラス。

【アクリーティブ(東1・8423)】2万820円(1株)
ドン・キホーテが親会社。診療報酬債権等の買い取り会社を買収し、債権流動化サービスで利益拡大を狙う。

【FPG(東1・7148)】1372円(100株)
中小企業向けに金融商品を組成・販売。航空機へ拡大余地が広がるほか、証券業にも進出を準備する異彩企業。

【全国保証(東1・7164)】3590円(100株)
独立系の住宅ローン保証最大手で、地銀、信金・信組、JAなどとの提携数は682(3月末)に達する。

【イーギャランティ(東1・8771)】3290円(100株)
売掛債権リスク評価・保証と転売を手がけ競合他社はない。伊藤忠商事、帝国データバンクが大株主で安定。

※株価は2013年7月8日現在。IPO=新規株式公開。

今月の噴火目前株3連発!

1. JPホールディングス(東証1部・2749)
保育園専業の上場会社は2社しかないが、そのうち最大手が同社だ。アベノミクスの成長戦略にもなる保育ビジネスのパイオニア企業で、足元では欧米の年金やヘッジファンドによる同社取材が相次いでいるとの観測も。海外投資家比率が高い中小型株として安いところを狙いたい。

2. MUTOHホールディングス(東証1部・7999)
今が草創期でもある話題の3Dプリンター。関連銘柄では数少ないPBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄として注目だ。子会社には、3Dプリンターの入門機種を扱う企業がある。会社予想では、今期の営業利益は前期比2・8倍。想像以上の市場成長と同社の自信がチラリ。

3. UNITED(東証マザーズ・2497)
同社が開発したスマホの画面を自由に飾り付けするアプリ「CocoPPa(ココッパ)」が海外で大ヒット。ダウンロード数は1000万件を突破し、同1億7000万件の「LINE」に次ぐ大ヒットアプリになるとの声も。まずは、どの程度の業績増額が出るかに注目!

この記事は「WEBネットマネー2013年9月号」に掲載されたものです。