日立 vs 三菱重工。次期経団連会長の会社はマスト高収益。株価にもご祝儀が !?
今回の大幅調整の大底は、6月13日の安値1万2415円になりそう。乱調ムードは続きそうだけど、“アベクロ相場”は上昇が急スピードだった分、買いそびれた投資家も多かった。上がった銘柄はわかっている。この押し目はリベンジ買いの好機だ!


日本経団連会長の米倉弘昌氏(住友化学会長)がこの6月、2期4年の任期の最終年に入った。次期経団連会長の座をめぐる争いは日立製作所の川村隆会長と三菱重工業の大宮英明会長が本命。対抗として三菱商事会長の小島順より彦ひこ氏の名前も挙がる。8月の夏休みシーズンから人選が本格化し、年内にも決着がつく。

経団連会長ポストは?財界総理〞の異名があり、経済界だけでなく政治に対する発言力も絶大だが、政界からの献金再開要請への対応など難題も。一方、会長を輩出した企業は財界総代表として赤字経営や大リストラは許されないという不文律がある。これまでの例で会長企業は不祥事が発覚する可能性も低い。株価には「経団連プレミアム」が乗ることになるだろう。

河合ウオッチャー達憲のそのとき株は動いた!

ネットイヤーグループは、ウェブマーケティングが主力事業。株価は6月上旬に約2倍高した。ネット選挙解禁や、6月4日に「Googleアナリスティクス認定パートナー」として総合支援サービスを供給するとのリリースが上昇の一因だ。株価はそれまで400円前後で推移していたが、6月11日には一気に855円まで急騰、その後はやや落ち着き600円前後で推移。今後は、選挙を挟んだ収益拡大が材料化しそうだ。

業績面では、今2014年3月期は売上高8%増、経常利益は10%増と3期連続で2ケタ増益が続く見通し。今期は本社移転による特別損失を計上する見通しから最終減益が想定されるが、ここ4期の業績の好調維持は評価が高まりそうだ。特に売上高は30億円前後から約1.6倍の47億円を目指す。特に、SNS(交流サイト)を活用したマーケティング支援などが好調に推移する見込みで、大手企業からの引き合いも強いようだ。

過去の経常利益のピークは2008年3月期の3億2400万円で、同期中につけた高値が1390円。今期予想経常利益は1億5800万円なので、ピーク比では約49%水準。ここからの理論株価は680円近辺となる。

ただ、同株価は下値想定であることを強調したい。今後の大手企業からのSNSマーケティングの受注拡大、ネット選挙の定着などを背景とした中期的な期待値から4ケタの1000円超を上値目標として想定する。

河合達憲(かわい・たつのり)
カブドットコム証券 チーフストラテジスト

『夕刊フジ』と小誌共同企画「株-1グランプリ」で第1回みごと優勝。相場診断と銘柄選定力は抜群! 4月から大阪国際大学の講師務める。




この記事は「WEBネットマネー2013年9月号」に掲載されたものです。