■「かつや」はまだまだ伸びる

 アベノミクスの影響で株価がどんどん上がっているからといって、私は本来のスタイルである中長期投資というスタンスを崩すつもりはありません。今年に入って、早くも1500万円の利益が出ていますが、まだまだ長期的に上昇を見込める銘柄ばかりなので、今でも保有しています。

 私が狙う企業は第一に小売業界。なぜなら、身近にあってビジネスの内容がわかりやすいし、新規の店舗が出店されれば、着実に売り上げは伸びていきますからね。

 例えば、今、最も期待しているのが豚カツの「かつや」を出店しているアークランドサービス。これまではロードサイドを中心に出店していましたが、最近は駅前にも多く進出しているので、ほかのチェーンと同程度まで店舗数が増える可能性があります。

 銘柄を選ぶ際に注意しているのはPER(予想株価収益率)という指標。株価が割安か割高かを測るにあたり、やっぱり重宝していますね。

 基本的には10倍以下だと割安。サーティワンアイスや任天堂なども割安な時に買い、ずっと持っていますね。

 最初に中長期スパンでの投資と言いましたが、売り時の目安もこのPERが大きな判断基準です。PERが15倍以上になると割高だと判断し、売却するよう徹しています。この3月にはシーボンやNECモバイリングを売却しました。どちらも業績は好調でしたが、これ以上株価は上がらないと判断し、着実に利益を確定させました。

 儲けたお金は結構買い物に使っています。ようやく彼女に婚約指輪もプレゼントしました(笑)。僕の趣味はバイオリン。彼女も「フルートを始めたい」というので、バイオリンとフルートを新しく買いました。資産1億円が目標ですが、欲張らずに10年かけて達成できればいいですね。

流通業 坂本 彰さん(36歳)

流通関係の仕事に携わるかたわら、株の研究や取引を熱心に行なっている。投資歴は10年弱で、現在の資産は2500万円にまで増加。

〈坂本さんのマイルール〉

●儲けは2〜3年スパンで狙う
業績が上昇傾向にあり、かつPERが低い銘柄を探し出して購入。業績がよければ株価はいつか上がると判断し、じっくり待つ。

●わかりやすい小売りからチェック
小売企業は新規出店など売り上げ増が見込める要因がわかりやすいため、いつもチェックしている。日常生活の肌感覚でもチェック。

●PERが15倍を超えたら売却
売却の判断もPERを中心に考える。業績が伸びていたり、将来性があったりしても、PERが15倍を超えると割高と判断。

【坂本さんの投資実績】

銘柄/コード投資金額利益概況
保有中サーティワンアイス
(JQ・2268)
100万円100万円株価2000円台の3年ほど前から100株単位で買い増しを続け300株ほど保有。現在は株価4200円台で100万円の含み益。
保有中柿安本店
(JQ・2294)
100万円10万円株価1200円台前半だった4月上旬に1000株近く購入した。株価は1200円台後半で10万円ほどの含み益。今後の上昇に期待。
保有中ゲンダイエージェンシー
(JQ・2411)
50万円10万円4月初旬に株価が500円台まで下落したところを狙い、1000株購入。現在の株価は590円台で10万円程度の含み益。
保有中アークランドサービス
(JQ・3085)
300万円300万円3年前の株価500円台から100株単位で購入を続けた。現在の株価は2400円台まで上昇し、約300万円の含み益に。
シーボン
(東1・4926)
140万円60万円昨年5月の株価1600円台の時に100株購入。今年3月に株価2000円台で売却して、60万円の利益を確定させた。
保有中フジ・コーポレーション
(JQ・7605)
150万円50万円4月の株価1700円台の時に1000株近く購入。現在は2000円台に入り、50万円程度の含み益に。今後も値上がりを期待。
保有中任天堂
(大1・7974)
80万円30万円昨年12月に株価9000円台で1000株近く購入。現在の株価は1万1000円台後半。30万円程度の含み益に。まだまだ期待。
NECモバイリング
(東1・9430)
90万円100万円3年ほど前の株価2000円台の時から購入を続け、少しずつ買い増し。3月の株価6000円台の時に売却し、利益を確定。

※「東1」は東証1部、「大1」は大証1部、「マ」は東証マザーズ、「JQ」はジャスダック市場の略。取引に際しては最新の情報を十分にチェックしたうえで、自己責任で行なってください。