渡辺謙、佐藤浩市、柄本明たちが『許されざる者』の会見に出席

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クリント・イーストウッド監督・主演の第65回アカデミー作品賞受賞作を、渡辺謙主演で日本映画化した『許されざる者』(9月13日公開)の完成報告会見が、8月1日に グランドハイアット東京で開催。主演の渡辺謙、佐藤浩市、柄本 明、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、李相日監督が登壇。渡辺は「僕のなかでも刺激的、冒険的な作品になったと思います」と、力強い手応えを口にした。

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イーストウッド監督・主演版の『許されざる者』(92)は、第65回アカデミー賞で、最優秀作品賞含め4部門を受賞した作品。日本版では、『フラガール』(06)、『悪人』(10)の李相日監督が、物語に新たな息吹を注ぎ込んだ。会見では、イーストウッドから、「素晴らしい出来で、非常に満足しています」といったメッセージが読み上げられた。それを受けて渡辺は、イーストウッドへの感謝の言葉を口にした。「あっさりと日本映画に置き換えることを許してくれたのは、彼の懐の深さ。許してくれたのはもちろん、さらに深く受け止めてくれたんだなと思いました」。李監督は「映画界の神様みたいな方だから、正直実感がわかない。でも、必死でやったことが、何か映像を通して伝わったんだなと」と、喜びをかみしめた。

北海道での厳冬でのロケは、かなり過酷を極めたようで、忽那も小池も、辛かったことに「寒さ」を上げたが、柳楽は「李監督の演出です。でも、幸せなことでした」と告白し、笑いを取った。佐藤は「人を身の危険にさらすシーンが多々あった」と、上半身裸で宙吊りになった柄本を木刀で殴るシーンについて触れた。柄本も苦笑いし、「零下10何度のシーンで、僕そっくりの死体を作ったんですが、監督から『死体をやってください』と言われて。渡辺謙さんが、カットがかかるたびに僕をかついで温かいところへ連れていってくれた。佐藤浩市さんにはバンバンとやられ、10時間くらいずっと吊るされ、次の日、腕が上がらなかった」と恨み節。李監督は「僕が全部悪いです」と謝罪し、爆笑の渦となった。

渡辺謙たちが気合十分に臨んだ渾身の作『許されざる者』。渡辺は「『許されざる者』を、日本の歴史観に置き換えた時、オリジナルとはまた違う独自の世界観を持つ映画になると確信したから、基本的にはオリジナルを踏襲しているけど、意識はしなくて良かった」と言っていたのも印象的だった。イーストウッド版に引けを取らないキャスト・スタッフ陣で放つ日本版『許されざる者』の出来栄えは、是非、劇場へ確かめに行っていただきたい。【取材・文/山崎伸子】