ロイヤルベビー誕生!期待高まる「ベビーノミクス」

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経済効果は約370億円。造語「ベビーノミクス」も登場

7月22日、イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃に第一子が誕生しました。小さなプリンスの誕生に、イギリス国内だけではなく世界中がお祝いムード一色です。ロイヤルベビーの名前は、ジョージ。日本では、演歌歌手の山本譲二さんが「同じ名前で光栄です!」とコメントを発表するなど、意外なところにまで影響を与えています。

さて、特に注目されているのは、その経済効果です。誕生を記念したお皿やティーカップ、ウィリアム王子とキャサリン妃のこれまでの歩みを紹介する本やDVD、赤ちゃん用品などの関連用品やプリンスの誕生を祝う飲食品など、合わせて2億4300万ポンド(約370億円)になるとも推測されています。ウィリアム王子が車に乗り込む際に使ったベビーシートと、お披露目の時に使っていたおくるみは売れ切れ続出で、日本でも「ロイヤルベビー商戦」は加熱しています。これから赤ちゃんが生まれる家庭では、どこの商品なのか調べた人もいることでしょう。

英紙イブニング・スタンダードが、ベビーと経済学(エコノミクス)を掛け合わせた造語「ベビーノミクス」と題して分析するなど、期待の声は高まるばかりです。この経済効果は一過性のものではなく、ジョージ王子の成長と共に継続すると思われます。


大きな経済効果をもたらす有名人のライフスタイルの変化

今回に限らず、有名人のライフスタイルの変化は時に大きな経済効果をもたらします。「どんな基準で何を選ぶのか」が注目され、その商品やサービスがテレビなどで紹介されるやいなや、翌日には店頭から姿を消したり、予約でいっぱいになったりすることも少なくありません。

ロイヤルベビーの場合は、伝統を大切にしつつも現代にマッチして、かつ、クオリティーの高いものが自ずとチョイスされていくでしょうから、それを基準に自らの生活もより良い「モノやサービス」で満たしたいという欲求が起こるのは自然なことです。


ビジネスで「ベビーノミクス」の恩恵を受けることも

そして、今回のロイヤルベビー誕生は、経済効果以外にも日本社会に影響を与えることが考えられます。キャサリン妃は31歳での初出産でした。女性の社会進出が進み、第一子の出産年齢が上がっている日本でも、女性の生き方のひとつの手本としてキャサリン妃のライフスタイルがますます注目を集めそうです。また、ウィリアム王子の「イクメンぶり」もさっそく歓迎されています。日本の男性の間にも、これまで以上に育児に参加する風潮が起きるかもしれません。

ウィリアム王子とキャサリン妃、そしてジョージ王子の今後を注視することで、消費者の立場ではなく、ビジネスを発信する側として「ベビーノミクス」の恩恵を受けることもできるのではないでしょうか?


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