今回の大幅調整の大底は、6月13日の安値1万2415円になりそう。乱調ムードは続きそうだけど、“アベクロ相場”は上昇が急スピードだった分、買いそびれた投資家も多かった。上がった銘柄はわかっている。この押し目はリベンジ買いの好機だ!


4〜6月期の決算発表が終わると、銘柄選別のポイントが年度計画から実際の収益状況に移ってくる。最近は原点回帰とも言うべき利益率重視の流れが強まっており、ROE(自己資本利益率)が高い日精エー・エス・ビー機械の注目度が増していくだろう。

日精エー・エス・ビー機械はペットボトル成形機で世界トップ。生産の軸足をインドに置き、海外売上高比率は約90%にもなる国際企業だ。売上高は200億円に届かない規模だが、営業利益率はリーマン・ショック後の世界不況期でも10%超をキープし、機械メーカーではトップグループの競争力の強さを実証した。

2013年9月期の配当は年20円の会社予想だが、それでも配当性向は20%にも満たない。株主からの増配圧力が一段と高まるだろう。インド工場の強化とブラジルやアフリカへの販売拡大で売上高を増加させる方針を示しており、東証2部から1部への昇格も遠くないはずだ。

株業界の番猫・みけこさんの兜町キャッツアイ
第63話 不祥事企業も猫かわいがり?…東証

「猫かわいがり」って、親がかわいいわが子を甘やかすことで、かえってダメにしちゃうことも。東証も上場企業の猫かわいがりをやめようとしてるにゃ。

上場企業に粉飾決算が発覚すると、東証は最悪の場合、上場廃止にする権限がある。でも、実際にはライブドアや西武鉄道みたいに上場廃止になった企業もあれば、オリンパスみたいに上場維持が認められた企業もあって、部外者にはよくわからにゃい。金融庁が「上場廃止を具体的に示すように」と要求したのを受けて、東証もようやく重い腰を上げて、細かなルール作りを始めたんだにゃ。

でもって、今までは不祥事企業への罰金「上場契約違約金」は企業規模に関係なく一律1000万円だったけど、8月からは最大9120万円に引き上げられる。厳しいにゃ。

でも、決算書類の提出にはちょっと甘くなる。決算短信や有価証券報告書を期限までに提出できないと、今までならすぐに「特設注意市場銘柄」に指定されてたけど、これからは遅れた理由と提出メドを示すだけで特にペナルティーなし。それでも提出しないと、ようやく特設注意市場銘柄に指定される。これって今よりも基準が甘くなるってこと。上場企業をかわいがるのもいいけど、甘やかすのはよくないにゃあ。


この記事は「WEBネットマネー2013年9月号」に掲載されたものです。