10年かけた「プーさん」の表現、トップアニメーターたちの“挑戦”。

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ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンは8月2日、ディズニーの人気キャラクター「プーさん」の長編作品「くまのプーさん/完全保存版」のブルーレイ/DVDを発売する。この作品、完成までに約10年の歳月をかけ、約400万枚もの絵が描かれたという。

時代を超えて愛され続ける「くまのプーさん」。7月30日(火)にフジテレビ系で放送されたテレビ番組「カスペ! アニメアカデミー〜1億3千万人が選ぶ不朽の名作〜」では、プーさんが見事に「好きな動物キャラクター部門」の1位を獲得するなど、世界中はもちろん、日本でも愛され続けている、言わずと知れた大人気キャラクターだ。

今回発売する「くまのプーさん/完全保存版」は、ウォルト・ディズニー自身が手掛けた1977年に発表された長編映画で、食いしん坊のプーさんが大好物のはちみつを食べすぎて事件になる「プーさんとはちみつ」(1966年発表)、森に大嵐がやってきてみんなで助けあう「プーさんと大あらし」(1968年アカデミー短編アニメーション映画賞受賞)、元気者のティガーが巻き起こす騒動を描いた「プーさんとティガー」(1974年発表の中編3作)から構成されている。ボーナス・コンテンツには初収録となる短編ストーリーアニメーションの「くまのプーさん ちいさなぼうけん」をブルーレイに5話、DVDに1話収録した。

この「くまのプーさん」の3本の中編、1本あたりは約25分間の作品だが、これを完成させるのにウォルトは3年の歳月を費やした。つまり、3本を完成させるのに約10年。その間には約400万枚もの絵が描かれていた。

実は「くまのプーさん」には、ディズニー・アニメーションの中核を担った伝説的なトップアニメーターたち“ナイン・オールド・メン”の技術と才能がいかんなく発揮されているのだが、製作現場は想像以上に大変だったそう。プーさんは“ぬいぐるみ”のため、キャラクターの質感には“柔らかさ”と“軽さ”が求められた。また、目を左右に動かせない点も表情の制限になったという(※脇を見るときは、頭を動かさないといけない、など)。

さらに、原作のイラストはモノクロのペン画で巧みな影がつけられ、優雅な濃淡が施されており、これをアニメーションで表現する苦労は想像を絶するものだった。しかし、そこはディズニー・スタジオの優れたアニメーターたち。誰もが原作のイラスト同様のタッチを見事にマスターし、この挑戦はワンランク上のアニメーション作りを可能とした。

長い製作時間をかけ、アニメーターたちの技術と才能が発揮されたこの作品。今でもまったく色褪せることなく、ついに今回「くまのプーさん/完全保存版」ブルーレイとして永遠の輝きを手にする運びとなった。