「サバの味噌煮」は外国人宇宙飛行士にも大好評

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国際宇宙ステーション(ISS)で日本人初の船長を務める若田光一さん(49)によると、宇宙飛行士のチームをまとめる秘訣は一緒にとる「夕食」だという。それも、「サバの味噌煮」など和食が前回の滞在で大好評だったと明かした。

宇宙食にサバの味噌煮とは意外な感じもするが、普通の缶詰めと何が違うのか。

「サバ味噌煮は日本人の心だ」と強い要望

宇宙食缶詰め「サバの味噌煮」は、缶詰め食品大手・マルハニチロが開発したものだ。2004年から開発をはじめ、「常温保存で15か月間品質を保持すること」「おいしい日本食であること」という要件を満たす「サバの味噌煮」「イワシのトマト煮」「サンマの蒲焼き」の3品を製作。07年6月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「宇宙日本食」認証された。

マルハニチロのサイトによると、「サバの味噌煮」についてはもともと、「外国人は味噌が苦手で日本人以外の宇宙飛行士には食べてもらえない」との危惧が社内にあった。しかし「サバ味噌煮は日本人の心だ」と強い要望がJAXAの候補アイテム会議であり、残ったのだという。当時開かれた試食会には若田さんのほか、レディック・ボー宇宙飛行士が同席し、ボー氏は完食後「大変おいしい!」とコメントしたそうだ。

そんな「日本宇宙食」と普通の缶詰めとの違いは、

(1)無重力空間で液汁が飛び散らないように調味液(たれ)に粘り気を持たせた
(2)魚くささを少なくするため、製造工程に工夫を加えた
(3)宇宙では味覚が鈍ると言われているため、濃い目の味付けにした
(4)無重力空間で食べやすいよう、魚を一口大にカットした
(5)食べ終わった後に片付けやすいよう、重ねられる缶形態にした

とのこと。なお、この宇宙食のサバの味噌煮は「宇宙の魚缶」シリーズとしてネットなどで販売されている。価格は525円。