夏休みの予定はもう立てましたか? せっかくの貴重なお休み、漫然と観光名所や景勝地をめぐる旅より、もう一歩踏み込んだ体験がしたいと思っている人もいるのでは? そんな人には、「テーマのある旅」をおすすめします。

 テーマのある旅のノウハウをまとめた『自分の仕事をつくる旅』の著者である成瀬勇輝氏は、アメリカの大学に留学中に「世界のノマド起業家インタビュー」をテーマに、1年かけて世界一周をしました。彼は、旅にテーマを持つことで、「旅が濃くなる」と本の中で述べています。たとえば、「世界中の起業家にインタビューしている」というテーマに共感してもらえれば、著名な人でも快く会ってもらえることもあったそうです。また、学生やキャリアアップを考えている人も、「テーマのある旅」をすることで、将来のキャリアにつなげることができます。「今まで、旅は履歴書の穴でしたが、テーマを持つことによって、履歴書に書ける旅になるのです」(成瀬氏)。

 本書の前半は、学生や社会人がおのおのの「テーマ」で旅した実録です。「旅×途上国ビジネス」「旅×海外で働く日本人女性」などの硬派なテーマもあれば、「旅×Facebook」「旅×サッカー」や「旅×イケメン」「旅×外国人ギャル」など、ゆるめのテーマも。旅にテーマを掛け合わせることは、ありきたりの旅を唯一無二の体験へと変化させる魔法のよう。とはいえ、これには種も仕掛けもあって、企画書などをつくる準備から、メディア戦略、マネタイズの方法など、ネット環境が充実し、SNSが発達した今だからこそできる「新しい旅のカタチ」。

 彼らは本書のタイトル通り、それらを「仕事」へつなげていきます。起業、就職、新プロジェクトへの参加などさまざまですが、ジャーナリストの佐々木俊尚氏は、彼らの試みを「構築のための旅」と呼び、高く評価しています。一昔前のバックパッカーがやってきた「自分探しの旅」「逃げ出す旅」から、確実に変化したこの新しい旅のスタイルに、若者たちのパワーと可能性を感じているようです。

 後半は、実践的な旅の準備や節約術も書かれています。資金が心配な人は、旅人を無料で宿泊させてくれるサービス「カウチサーフィン」などを活用するのもおすすめです。

 イタリアに行くなら「パスタ食べ尽くし」、アジアなら「鉄道乗りまくり」など、1週間ほどの休みでも、気軽なテーマで実践可能だと著者。さっそく夏休みに挑戦してみませんか?



『自分の仕事をつくる旅』
 著者:成瀬 勇輝
 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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