新Nexus 7は本当に必要なの?失敗しないためのタブレット選び

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Googleの人気タブレット新Nexus 7が発表され、どのメディアも買わなきゃ駄目みたいなモード一色ですが、タブレットって、本当に必要なのでしょうか。

■タブレットはパソコンじゃない
7インチから10インチ近くまで、大画面液晶を搭載するタブレットは、しばしばあたかもパソコンと同じもののように紹介されることもありますが、これは大きな間違いです。

一部の製品を覗き、WindowsやMacと同じアプリは動きません。搭載している基本ソフト(OS)は、iOS、Android、Windows RTと、パソコンと似た見た目でも全く違います。例えるなら、ガラケーとスマホの違いのように、どちらも通話やネットはできるけど、データやアプリを同じようには使えないのです。

それでもタブレットが便利だといわれているのは、インターネットを中心にパソコンのように利用できる面が多いからです。Webページを閲覧したり、検索で調べ物をしたり、Amazonや楽天で通販を楽しんだり、メールやメッセージのやりとりなどもできるので、インターネットを使うだけなら、パソコンより軽くて安くつかうことができます。

アップルのiPad、GoogleのAndroidタブレット、マイクロソフトのWindows RTなどの現状、タブレットの中心となる製品群は、パソコンからの進化系というよりは、どちらかと言うと“スマートフォンからよりパソコンライクな用途向け”に進化したといった方が分かりやすいかもしれません。

また、一言でタブレットと言っても大きさ違いの製品があります。大別すると7インチタブと10インチタブです。iPad miniのように7.9インチなど7インチと10インチの中間サイズのタブレットも増えてきていますが、7インチ前後のサイズか10インチ前後のサイズかで、できることは同じでも用途が変わってきます。

■人気の7インチに向いている人って、どんな人
今、話題のNexus 7は7インチサイズで、これは新書版や大型のシステム手帳サイズで、B5用のケースやバックに収まる大きさです。重さも290〜400g以下と、持ち運ぶのも苦にならない重量です。
特に、外出先のカフェや屋外、移動中の車内などでも、ネットを見たり、動画をみたり、電子書籍を読んだりしたい人であれば、活用できるでしょう。

逆に、パソコンのようにワードやExcelなどのビジネス書類を扱ったり、仕事でも活用したりする人には7インチの画面は見づらく、扱い難いといったケースもあるでしょう。

■10インチって大きいけど、なにに使うの?
一方、10インクラスのタブレットは、なにに使うのでしょう。
主に、自宅や職場など、、屋内でつかうのに向いています。持ち運びも可能ですが、例えばカフェなどで、椅子に座ってゆっくり落ち着いて操作する場合には向いているでしょう。逆に移動時などサッと取り出して軽く情報をチェックするといった用途にはあまり向いていません。

10インチはモバイルノートPCの画面とほぼ同じサイズですし、キーボードと組み合わせることで、よりパソコンに近い感覚でインターネットサイトを利用できるだけなく、写真や動画の視聴、文書作成なども充分に堪能できます。

搭載するバッテリー容量も大きく長時間利用ができるので、手に持って使うだけではなく、スタンドなどにセットして使うと楽しく利用できるでしょう。

また、10インチクラスでは、iOSやAndroid、Windpws RTだけでなく、Windowsアプリがそのまま使えるWindows 8タブレットも選ぶことができます。

■Wi-Fiモデル LTE/3Gモデル、どちらがいいの?
本体が大きなタブレットでは、スマートフォンのように音声通話で利用する頻度は少ないので、Wi-FiモデルとモバイルWi-Fiルーターや公衆無線LANサービスと組み合わて利用することが経済的です。

また、テザリングができるスマートフォンがあれば、モバイルWi-Fiルーターや公衆無線LANサービスを利用しなくても、スマートフォンのテザリング機能でどこでも利用することができます。

LTEや3G回線が使えるモデルは、どこでも本体だけでインターネットを利用できますが、通信料金がWiFiモデルより割高となります。

■基準を設けて賢いタブレットを選びをしよう
パソコンではないけど、パソコンのような使い方ができるタブレットですが、それってスマートフォンも同じじゃない?と思う人もいるでしょう。

だったらスマートフォンだけでいいと考える人もいるかもしれませんが、それは少し違います。
例えば、軽自動車と乗用車。走れるのだから軽自動車でいいとはいえませんよね。長距離や多くの人を乗せたい人など、使う人の用途によって車種が選べないと満足はえられません。

つまり、単純に画面の大きさが変わることで、できることや用途の違いが出てくるのです、
ゲームや、絵や文字を書くなど画面上で細かな操作をしたい場合は、スマートフォンの4〜5インチサイズよりは、7インチサイズ、さらには10インチサイズと画面サイズが大きくなることで、快適さは全く異なります。

逆に本体が大きくなることで、フットワークが悪くなるため、サッと取り出してサクッと作業をしたい場合は、より小さい、持ちやすい機種をを選んだ方がよい訳です。

結果、パソコンに近い10インチとスマートフォンに近い7インチでは、スマーフォン的な需要が多い現在だと、7インチサイズの方が人気が高くなりやすいということになります。

ただ、タブレットは外には持ち歩かないという場合は、パソコンより起動時間は早く、パソコンデスクに移動する手間がかからない10インチ前後のタブレットが使いやすく、特に電源を入れっぱなしで家の中を自由に持ち歩きできる10インチサイズのタブレットは大変重宝するでしょう。

タブレットもスマートフォンも、いつでもどこでも使えますが、決して万能ではありません。それぞれ、シーンにあった使い方をしてこと真価が発揮されます。

タブレット購入は、人気や価格だけでなく、使う場所、シーンを購入前にしっかり理解して購入すれば、購入後にガッカリということは避けられるでしょう。