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1年365日暑いマレーシアのかき氷がすごい! これがかき氷に!?と仰天する多彩な具材がてんこもりなのだ。もしかするとマレーシア人は、冷たい氷を食べると同時に、身体に必要な栄養分もしっかり摂取しているのかもしれない……。そんな不思議で栄養満点なかき氷たちを一気にご紹介!

○氷はむしろ、溶けてからじっくり味わうべし

まず、マレーシアでかき氷を楽しむ2カ条を。第1カ条「みるみるうちに氷が溶けてもあせらない」。むしろ溶けていいのである。この溶け具合を想定してか、マレーシアのかき氷は具材たっぷりなので、最後までちゃんと楽しめるようになっている。

そして第2カ条は「見た目に左右されない」。言ってしまうと、マレーシアのかき氷は見た目にこだわっていない。カラフルなシロップがまるでピカソの油絵のごとく、氷にふりかかっている。見た目にびっくりしても、味はおいしいのでご安心を。

大抵どこで食べてもおいしいかき氷に出合えるが、もし具だくさん過ぎるかき氷を食べたいなら、「ABC」と看板を掲げたかき氷屋に行こう。ABCとは「アイル・バトゥ・チャンプル(アイル・バトウは氷の石でかき氷、チャンプルは混ぜこぜ)」いう名前だから、具へのこだわりは強い。氷の山に埋まった具材を宝探しのようにワクワクしながら掘り出そう!

○定番具材は豆、コーン、緑のにゅるにゅる!

続いて、代表的なかき氷の具を3種紹介しよう。まずは、たんぱく質豊富な“豆”。赤いんげん豆、小豆、ひよこ豆、ピーナッツなど。小豆は茹(ゆ)でただけのときと、甘いあんになっているときがある。豆類の入ったかき氷を「アイスカチャン=(アイスは氷、カチャンは豆)」と呼び、日本でいう宇治金時ぐらいのメジャー級。『アイスカチャンは恋の味』という有名なマレーシア映画もあるぐらいだ。

次はビタミン豊富な“コーン”。粒のままのっていたり、ミキサーで砕いたものに練乳を加えて甘いソースにしていたり。かき氷にコーン?と思うかもしれないが、これ、意外においしい。ぷちゅっと口の中ではじけるコーンの甘い汁が、氷に実によく合う。ちなみに、マレーシアではコーン味のアイスキャンディーは、昔からのヒット商品。某メーカーのコーンポタージュ味を見ると、心ひそかにマレーシアでヒントを得たに違いないとニヤついている。

そして“緑のにゅるにゅる”。動き出しそうなちょっぴりグロテスクなこれ、名を「チェンドル」と言う。パンダンという香りのいい葉っぱから抽出したエキスと、米粉で作ったゼリーで特に味はないが、つるっとした食感が楽しい。マラッカとペナンのかき氷には欠かせない具で、このゼリーがのったかき氷の名も「チェンドル」と呼ぶ。自宅で食べるために、市場ではチェンドルだけが透明な袋に入ってにゅるにゅる売られている。

○匂うドリアンや飲むイソジン似のドリンクも!

嫌いな人はウッ、でも好きな人にはたまらない!そんな変わり種がこちら。ドリアンのかき氷だ。こちらはれっきとしたマラッカ名物で、先に紹介した緑ゼリーが入ったチェンドルの一種として注文できる。猛烈な匂いをまき散らすドリアンは、氷に入れようが黒蜜をかけようが圧倒的な存在感を放つ。かき氷と言わず、ドリアンを食べたい人にもおすすめだ。

次に、「サーシ」というドリンクをご存知だろうか? その昔、沖縄にて“飲むイソジン”と称された炭酸系のハーブ飲料だ。マレーシア人はサーシが大好きで、かき氷のシロップとしても活用している。以前、某テレビ番組でイモト氏が「これ、まずーっ!」と叫びながら食べていたが、実際慣れるとそんな強烈なものでもない。とは言え、スイーツというよりも薬に近い感覚はあるが……。

そして、とうとう人気の料理まで氷の中に入れてしまったというのが「ナシレマジェラート」。正式にはかき氷ではなくジェラートという名。ナシレマとはマレーシアのご飯料理で、日本で言うならおにぎり的な国民皆から愛される存在である。チリソースとともに食べるので、ジェラートの中に粒々ご飯とチリソースがしっかり入っている。斬新過ぎる一品だ。

番外編としてこちらは台湾発ではあるが、マレーシアにも店舗があり、いつも大行列の人気店なので紹介したい。仙草ゼリー、タロイモ餅、麦、豆乳シロップなどを選んでトッピングする「スノーフレーク」のかき氷。素朴でヘルシーな甘みと口に入れた瞬間に溶ける細やかな氷が絶品なのだ。

ちなみに、個人的な経験ではるが、マレーシアでかき氷を食べておなかを壊したことは1度もない。そのカラフルさ、にゅるにゅるさに一瞬たじろいでしまうかもしれないが、マレーシアの暑さを吹き飛ばす味を、是非体感していただきたい。

※価格は写真撮影した当時のもので、中には数年前のものもあり。参考程度にどうぞ

(古川音)