ちょっと前から「アイスクリームがダイエットにいい」とひそかなブームになっています。半信半疑の方も多いと思いますが、正しく食べればアイスクリームはちゃんとダイエットの味方になってくれるのです。ダイエットエキスパートの和田清香さんに、その理由と食べ方を教えてもらいました。

【理由1 血糖値の上昇が穏やかなので太りにくい】
「アイスクリームは太ると思われがちですが、小麦粉(=炭水化物)を含むケーキやクッキーなどのおやつに比べて、乳脂肪と糖分だけのアイスクリームは血糖値の上昇が穏やか。そのため太りにくいといえます」

【理由2 アイスクリームの乳脂肪は実は体にたまりにくい】
「乳脂肪には食べるとすぐにエネルギーに変わるものと、体内に脂肪として蓄積されるものの2種類があります。アイスクリームに含まれる乳脂肪は前者のため、すぐに消費されて、食べても太りにくいのです」

【理由3 バニラの成分と乳糖には脂肪の増加を抑える働きが】
「バニラに含まれるバニリンという成分には肥満を抑制する効果があります。また、アイスクリームに含まれる乳糖に皮下脂肪や内臓脂肪を抑える効果があることがハーバード大の研究で証明されているとの報告も」

【理由4 アイスを食べて冷えた体を温めようと脂肪が燃焼】
「アイスクリームを食べると涼しくなるのは一時的に体温が下がるから。体温が下がると人間の体は本能的に体温を上げようとして、体内の脂肪を燃焼させるので、ダイエット中のおやつにはぴったりなのです」

【食事代わりにアイスだけを食べるのは逆効果です】
「カロリーのことだけを考えて、食事をアイスクリームに置き換えてしまうのはNG。確かに摂取カロリーが減るので一時的には体重が減少しますが、必要な栄養が不足すると代謝が下がり、結果痩せにくい体になってしまうので逆効果です」

【良質な乳脂肪を多く含むアイスクリームを選ぼう】
「アイスというのは乳固形分と乳脂肪分の量によってアイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスに分けられます。ラクトアイスは植物性油脂が多く使われ、意外に高カロリー。ダイエットには乳固形分と乳脂肪分が最も多く栄養的にも優れたアイスクリームを選んで」

【15〜18時のおやつタイムにアイスを食べると効果的】
「一日のうち人間の体温が最も高い(=食べたものがいちばん燃焼され太りにくい)のがこの時間帯。また、アイスクリームを食べたときの体温差もより大きくなるので一石二鳥。逆に22時以降は最も太りやすい時間なので要注意です」

【バニラアイスに「ちょい足し」でダイエット効果アップ】
[+ドライフルーツ]食物繊維たっぷりでお腹スッキリ。
[+シナモンパウダー]あっためスパイスを使って新陳代謝アップ。
[+くるみ&アーモンド]ビタミンE豊富で若返りも狙えちゃう。
[+しょうがパウダー]しょうがパワーが糖の代謝を助ける。
[+オリーブオイル]良質なオリーブオイルで代謝アップを促進。
[+八丁味噌]熱に弱い酵素はアイスと合わせて代謝を改善。
[+塩麹]乳酸菌の整腸作用で便秘を解消。
[+甘酒]飲む点滴「甘酒」で美と健康をゲット。