プロレス「DDT」に女性ファン急増!肉体美にうっとり

 プロレスとボクシング、格闘技の違いもわからない、運動は大の苦手で、当然プロレス知識ゼロの私に、女子SPA!編集部から「プロレス観戦をして来てください」という指令が。なんでも、最近女性のなかでプロレスファンが増えているそうで、その実態を探れと。男同士の殴り合いを見て何が楽しいのか? 疑問を抱えながら、後楽園ホールに向かいました。

◆女性限定の興行やレディースシートまで

 この日は今をときめくプロレス団体「DDT」が主催するイベント。エンタメとプロレスを融合したショーが女性たちにも大人気で、7月4日に開催された女性ファン限定興行は超満員だったとか。

 担当編集が取ってくれた「レディースシート」は、その名のとおり女性専用で、ガチの男性プロレスファンに囲まれる不安(失礼!)もなく、リングとの距離が近くて良席(選手目線くらい?)でした。到着すると既に満席で、浴衣姿の20代女子から上は40代後半か50代のおばちゃんまでさまざま。共通するのは、みな目が少女漫画の登場人物のようにキラキラしていること。おめかしした格好が、特別な日であるということを物語っています。

 さて、観戦開始。なんか、思い描いていたイメージと全然違う! やっぱり「イベント」であり「エンターテインメント」なんですね。

 一般的な競技のように粛々と試合が始まるのかと思いきや、試合前には大スクリーンに選手たちの紹介動画が。選手のプロフィールに始まり、なぜ今日この場でこの相手と対戦するのかというバックグラウンドがわかりやすく紹介されるわけですが、それがまるでバラエティ番組のように凝った演出。

 特別ゲストの現役アイドルBiSが登場して「金的を攻めるからな!」(下ネタ)と選手に喝を入れたり、第三者によるスパイスを利かせながら、選手たちが今回の試合にかける意気込みを語ります。客席に笑いの渦が起こり、期待値も高まったところで、派手な衣装を着た屈強な選手たちが、華々しくリングに登壇。黄色い歓声が「キャー!」と上がり、アフロヘアの司会進行者や選手同士のトークでさらに場を温め、試合スタート。

 素手で平手打ちやチョップをしたり、ジャンプして体当たりしたりする姿に、小学生の頃、男子が楽しそうに技の掛け合いっこをしていたのはこれか!と思い出しました。凶器を使ったり血みどろになったりとグロテスクじゃなくて、ひと安心。

◆アイドルイベントのような黄色い歓声

 3時間のショーでは、試合そのものの時間はそれぞれ短く、その前後の選手同士の掛け合いや、スペシャルゲスト登場というサプライズなど、エンタメ要素が大部分を占めていて飽きさせず、あっという間でした。

 なるほど。なぜ女性が「男の殴り合い」を楽しめるのか不思議だったのですが、異質な世界にも入りやすいよう、前座から相当工夫を凝らしているんですね。選手たちの人生ドラマを知ったうえで観戦すると、感情移入しやすい。だから女子たちは、アイドルイベントのように黄色い歓声を送れる、と。

 終盤、負けると思われていた選手が逆転勝ちしたときは、会場は拍手喝采の嵐でした。いいものを観たなぁ……。

 結局、プロレスとボクシングの違いはいまだにわかりませんが、プロレスはただの殴り合いではない、笑いあり涙ありドラマありのれっきとしたエンターテインメントである。ということを学んだ日でした。え、そんなの常識? すいません。 <TEXT/港乃ヨーコ>

⇒【写真】女性ファン限定興行の様子はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=25825

【DDT】
1997年に設立。代表は、高木三四郎。DDTとはDramatic Dream Teamの略。15周年目を迎えた2012年には日本武道館に進出。8月17・18日に、両国国技館にて年間最大ビッグマッチが決定。17日の「DDT万博〜プロレスの進歩と調和〜」では、山里亮太が総合司会で大槻ケンヂや坂口憲二、新田恵利、アップアップガールズ(仮)、LinQなどの出演が決まっている