監督デビューは“青天の霹靂”だったと語る劇団ひとりは脚本、出演も務める

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お笑い芸人としてだけでなく、作家、俳優とマルチな才能を発揮する劇団ひとりが、書き下ろし小説第2作目「青天の霹靂」の映画化に際し、自身の手で監督を務めることがわかった。

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本作は、天涯孤独で売れない39歳のマジシャンが、自分が生まれる40年前の浅草にタイムスリップし、若き日の両親と出会いながら自分の出生の秘密を知るという物語。このうだつのあがらないマジシャンの轟晴夫に大泉洋、母の悦子には柴咲コウ、父の正太郎に劇団ひとりが扮する。また、「僕の生きる道」「フリーター、家を買う。」などのドラマを手掛けてきた橋部敦子が、劇団ひとりと共同で脚本を担当する。

小説デビュー作にして100万部超の大ベストセラーとなった「陰日向に咲く」も映画化された劇団ひとり。執筆段階ですでに「マジックバーで見たバラの手品に感動し、いつしか映画にできたら」という思いを抱いていたという。今回の監督デビューについて「まさか自分が監督だなんてそれこそ青天の霹靂でございます」と驚きながらも、「マジシャンの方々も納得の作品になるよう死に身でやらせていただきます」と、意気込んでいる。

マジシャン役の大泉は「前からひとりさんの笑いや小説のファンでしたから、今回のオファーはとても嬉しかったです。主人公が昭和48年にタイムスリップするというストーリーも、その年に生まれた私には大変深い縁を感じております」と、出演の喜びをかみしめる。ただ、マジックの練習には苦戦中なようで、「あまりにも難しく、何とか役をマジシャンからコメディアンに変えてもらえないかと日々頼んでおります(笑)」と告白。劇中には、父とのコンビ“ペペとチン”(インド人と中国人という設定の爆笑コンビ)を組んで舞台に立つシーンも登場するので、その練習の成果に期待がかかる。

一方、ヒロイン役の柴咲は「劇団ひとりさんも大泉洋さんも2度目の共演。お二方とも撮影時は心遣いのある方で、とても楽しく撮影できた思い出があります。今回は優しい気持ちで撮影に臨めそうです」と、撮影が待ちきれない様子。「脚本はスっと心に入ってきて、情景が浮かびやすかったです。タイムスリップという誰もが夢に抱くひとつの大きなフィクションの元、その時代の趣きや良さ、そしてその中で生まれる人情や情愛を丁寧に表現できれば、と思っております」と、早くも“芸人の嫁”を演じる準備は万端なようだ。

企画・プロデュースを務めるのは、劇団ひとり原作の『陰日向に咲く』(08)をはじめ、『告白』(10)、『悪人』(10)、『モテキ』(11)などのヒット作を手掛けてきた川村元気。「劇団ひとりの一人舞台の演出の緻密さを見て、この人は絶対に映画監督ができると思った」と、川村は劇団ひとりに全幅の信頼を寄せている。今度は監督としてどんな腕前を見せてくれるのか、その出来栄えがいまから楽しみだ。【Movie Walker】