とにかく今年になって車が増えた。ラッシュ時に陸橋を渡る数珠つなぎの車は大波にのって押し寄せてくるよう。通勤時間にも響いてくる……ために、DACO編集部では灼熱のバンコクの排気ガスを胸いっぱいに吸い込んで、自転車通勤するものが多数。健康? 不健康?【撮影/『DACO』編集部】

写真拡大

バンコク発ビジネス・生活情報誌『DACO』編集部のタイ人経理部長、ブン(女性)が日タイの架け橋となるべく日本人からの質問に答えます。

読者からの相談:新車購入でトラブル続き
(編集部注:後編につき、前回の内容を抜粋しています)

最近車を現金で一括払いで買いました。ディーラーから電話がかかってきて、「燃料計がリコールになったから、修理をしないといけない」と言われましたの で、家の近くのディーラーで修理すると言ったところ、「他のディーラーでは修理ができない」と言われました。買ったディーラーの主張には一貫性がなく、信用できません。

買ったディーラーに車両登録もお願いしたのですが、約束した60日が過ぎても登録が完了しません(仮のナンバープレートで運転しています)。ひょっとしたらきちんと登録されていないのではないかと怪しんでいます。ディーラーに登録を頼んだ場合、勝手に他人名義で登録されたりすることはあるのでしょうか?(DAISUKE)


【ブンからの回答】

新車を買うと10万バーツもらえる!

 前回、車両登録が完了していなくても登録番号(ナンバープレートの番号)はわかる、とご案内しました。

 今回は、2011年の10月1日から12年の12月までという期限付きで実施された政府主導の新車購入キャンペーンを、セールスマンが悪用したケースを紹介します。

 このキャンペーンは「1500CC未満、100万バーツ(約330万円)未満の車で、持ち主が初めて車を購入した場合に10万バーツ(約33万円)までのキャッシュバックがある」というもの。「持ち主 は21歳以上で、5年間は転売しないこと」が条件となっています。

「なに!10万バーツもらえる!」と利用者が殺到したため、それまでは月の新車の登録台数がタイ全土で 約4万台(バンコク2万台)だったものが、翌年に入って8万台(バンコク4万台)に跳ね上がりました。その結果、車両登録完了までに3カ月待ちということ もあったようです。

他人名義でまんまとせしめる

 さて、問題はここからです。DAISUKEさんの「他人名義で……」という不安が的中しているかもしれません。

 車の購入者がこのキャンペーンの対象者ではないとわかると「初の車購入者ならキャッシュをもらえるのに、もったいない」ならば……と、自分の身内の名前を使って登録し、キャッシュをせしめる不届き者のディーラーが現れたのです。

 そんなに簡単に騙されるのか!? 騙されるんです!

 新車を目の前にすると、それに夢中になってしまい、契約内容をよく読まなかったり、現金で払っているの に、ローンを組まされていたり……。数カ月後にファイナンス会社から「支払いが滞っているので車を取り上げます」との連絡が突然あったりするのです。

相談者本人から今、メールが……

 ……? え? なんですか? はい。あ、只今、DAISUKEさんから前回の私の回答を読んで、メールが送られてきたようです。一部を転載します。

早速ディーラーに問い合わせたところ、「まだナンバーの登録が終わっていないから、わからない」とのこと。いつになるか問いただすと、「たぶん来月ごろ」「急いで登録が済むように催促している最中である」とのことでした。

(中略)私のタイ語力ではあしらわれてしまうので、弁護士を通じてディーラーに連絡を取ってもらいます。ですがその前に、公的機関でこういったトラブルを受けてくれる所はありますか?

 前回ご説明したように、ナンバーがわからないということは、かなりまずいです。公的機関は、タイの消費者生活センターに相談できます。

 タイの消費者生活センターについては、「タイに住む日本人の保険トラブル」でもご紹介しましたので、ご参考に。


(文・撮影/『DACO』編集部)