カランコロンと「涼」を奏でる水の響き。 東京の「水琴窟」めぐり

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暑さの盛りになってくると、夏の「涼」がより一層恋しくなります。


耳で「涼」を感じられる「水琴窟」

目や肌で感じる涼も気持ちが良いものですが、耳で感じる涼も取り入れたいもの。耳で感じる涼といえば風鈴を思い浮かべますが、水と音で涼を奏でる「水琴窟(すいきんくつ)」もそのひとつ。

水が奏でる清らかで不思議な音色が、涼しげな気分にさせてくれる水琴窟。これは、水滴音を地中に埋めた「甕 -かめ-」に共鳴させてその音を楽しむという、日本庭園文化の最高技法のひとつです。

涼やかな気持ちになる音色は、こちらの動画で聴くことができます。


泉岳寺にある水琴窟


東京で愉しめる水琴窟スポット

水琴窟は、現代のように自動車や電車の音がなかった江戸初期に造られたのが始まりといわれています。いまではその数が減っているものの、まだ東京でもその音を聴ける場所があります。

とくにおすすめなのが、体感的にも涼しい厳かな鍾乳洞の中で奏でられる日原鍾乳洞の水琴窟です。御岩屋の深い底から聞こえる幽玄な響きが、心に染みわたります。

その他、東京で事前予約なしでも水琴窟の音を愉しむことができる場所がこちら。




・品川歴史館の庭園
品川歴史館建設中に敷地から発見された水琴窟。品川歴史館の庭園にあります。


・稲荷鬼王神社
ひとつは大きな甕になっています。耳を当てると音が聴こえます。もうひとつは小さな苔のついた岩で、水をかけると音が聴こえます。こちらの神社は、歌舞伎町にあるので気軽に足を運べるのがうれしい。


一度は衰退したものの、近年ではまた少しずつ見直され、室内用も販売されるようになった水琴窟。今も昔も、日本人の涼に対する思い入れは変わらないようです。神社やお寺にある水琴窟は、参拝の方の邪魔にならないように気をつけて耳を傾けたいものです。


[日原鍾乳洞]
住所:東京都西多摩郡奥多摩町日原760
TEL:0428-83-2099(日原保勝会)
営業期間:年中無休
営業時間:4/1〜11/30 8時〜17時・12/1〜3/31 8時30分〜16時30分
入場料金:大人(高校生含む)600円・中人(中学生)400円・小人(小学生)300円
駐車場整理整備費:3時間まで500円(土日・祝日・ゴールデンウィーク・8月中・夏季・混雑時等交通整理員配置時)

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[品川歴史館の庭園]
住所:東京都品川区大井6-11-1
TEL:03-3777-4060
開館時間:9時〜17時(ご入館は16時30分まで)
休館日:月曜・祝日(月曜が祝日の場合その翌日も休館)・年末年始(展示替えなどの臨時休館もあります)
観覧料:一般100円・小中学生50円・70歳以上の高齢者、障害のある方(および介護の方1名)、品川区立の小中学生は無料 ※特別展のときは別料金になります。

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[稲荷鬼王神社]
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-17-5(区役所通り)
TEL:03-3200-2904
拝観料:無料(境内)

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[泉岳寺]
住所:東京都港区高輪2-11-1
TEL:03-3441-5560
開門時間: 4月〜9月 7時〜18時・10月〜3月...7時〜17時 ※但し、赤穂義士記念館は9時〜16時(入館時間)
拝観料:無料

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[日原保勝会,日本水琴窟フォーラム,旅達空間]

photo by Thinkstock/Getty Images


(知恵子)