『世界一美しい本を作る男 ―シュタイデルとの旅―』より

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「世界一美しい本を作る」と称されるドイツの小さな出版社シュタイデルの魅力に迫るドキュメンタリー映画『世界一美しい本を作る男 ―シュタイデルとの旅―』が、9月21日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。

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デザインから製本まですべて自社で手掛けるというシュタイデル社を経営するゲルハルト・シュタイデルは、使用する紙やインクの選定はもちろん、ページをめくる音や香りにまでこだわりながら、印刷機から出てくる写真や原稿を1枚ずつチェックするという完璧主義で本作りに情熱を注ぐ人物。60歳を過ぎた今も自らニューヨークやロサンゼルス、パリ、カタールなど、世界各地にあるアーティストのアトリエに足を運んでおり、その仕事は、ノーベル賞受賞作家ギュンター・グラス、写真家のロバート・フランク、シャネルのデザイナーであるカール・ラガーフェルドまでも魅了している。

約1年をかけてシュタイデルの仕事を追った同作の監督は、映画『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』のゲレオン・ヴェツェルと、フリーの映画制作者として活動するヨルグ・アドルフ。アーティストとの綿密な打ち合わせを経て、本自体をアート作品へと昇華させていく妥協のない本作りの姿勢とシュタイデルの旅から、本や芸術、そして仕事への愛情を学ぶことができそうだ。