アベノミクスへの懐疑論にもつながる可能性も! 米国で原油価格の上昇が始まった原因とは?

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【今回のまとめ】
1.先週の米国市場はハイテクを除き総じて確りだった
2.その中で原油価格がどんどん上昇しているのが気になる
3.季節要因、事故なども一部影響しているが、緩和政策が原油高の主因
4.原油価格の上昇で恩恵を蒙る代表格はエクソン・モービル

マーケットは平穏だが原油価格が上昇し始めた

 注目された先週のバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言は取り立てて新しい内容もなく、無事終わりました。

 週間ベースでの米国株式市場は、ダウ工業株価平均指数が+0.5%、S&P500指数が+0.71%でした。しかしハイテクの比重の高いナスダック総合指数だけは−0.35%と冴えませんでした。下は先週のセクター毎のパフォーマンスです。

 ハイテクが冴えなかったのはマイクロソフト(ティッカーシンボル:MSFT)やグーグル(GOOG)などの決算が投資家の期待を裏切ったことによります。

原油在庫が急激に減少した理由

 その一方で石油・天然ガスのパフォーマンスが良かったことが印象に残りました。同セクターのパフォーマンスが良かった背景には原油価格の急騰があります。米国の指標銘柄であるウエスト・テキサス・インターメディエーツ(WTI)は今月に入ってからだけで10ドルも上昇し、現在、$108.42となっています。

 7月に入って、過去3週間の間に原油在庫は2700万バレルも減少しました。これは3週間での在庫取り崩しとしては過去30年間で最大です。ただしもともと在庫過剰だったので、このような急激な在庫減後でも、現在の在庫水準は過去10年の平均より少し多いです。

 それではなぜ原油在庫が急減したのかということですが、まず夏のドライブ・シーズンであり、需要が強い時期であることが指摘できます。またカナダのケベック州ラクマナティークで起きた、原油を積載した貨車の脱線事故で死傷者が出て、今後、貨車による原油の運搬に見直しが入るのではないか? という懸念が出ました。

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