プノンペン市内にあるトップバリュの店舗。商品は1カ月に1回、ベトナム・ホーチミンの港からプノンペン港へ入荷する=プノンペンで【撮影/木村文】

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朝日新聞のマニラ支局長などを経て2009年に単身カンボジアに移住。現在は現地のフリーペーパーの編集長を勤める木村文記者のカンボジアレポート。昨年12月にオープンしたイオンのプライベートブランド「トップバリュ」の現況と、14年に開業予定の「イオンモール」の目指すところは? カンボジアでは今、増え続けるニューファミリーの需要にこたえる消費や娯楽の場が求められている。


 プノンペンに昨年12月、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」の店ができた。プノンペンでは2014年に「イオンモール」が開業予定だが、その前に、自社ブランドを浸透させること、カンボジア人の好みやニーズを市場調査すること、それに在住日本人に日本食や食材を提供することが狙いだという。

 アンテナショップ的な役割を担うこともあり、プノンペンの毛沢東通りに面した店舗は小ぢんまりとしている。しかし、陳列棚には日本から輸入した商品がぎっしりと並ぶ。その数350品目。

「マレーシアや香港のイオンで売れている品を中心にそろえました。品ぞろえでいえば、香港並みです」と、イオン・カンボジアの長谷川裕司さんは言う。

 在住日本人が2000人にも満たないこの小さな町に、「香港並みの品ぞろえ」とは。巨大ショッピングモールをカンボジアに根付かせたい、という同社の意気込みが伝わってくる。

ターゲットは20代中心のニューファミリー

 14年に完成予定の「イオンモール・プノンペン」は、プノンペン市中心部に位置する約6万8000平方メートルの敷地に建設され、延べ床面積は約10万平方メートル。売り場面積は1万8000平方メートルで、プノンペンに現存するショッピングセンターの約2倍、同国最大級のショッピングセンターとなる。

 トップバリュ等を販売する総合スーパーを核に、衣料品や家電など国内外の専門店約150店舗と、映画館、ボウリング場などのレジャー施設や、レストランを誘致する。

 同社は「カンボジアの中間所得者層は広がりをみせる」とみている。同社の調べでは、開業するイオンモールの半径1キロ圏内に居住する世帯の75%が月収800ドル(約8万円)以上。イオンモールがターゲットにするのはこの所得者層だ。

 また、プノンペン市の中位年齢は22歳。20代を中心に結婚ブームが起きており、増え続けるニューファミリーの需要にこたえる消費や娯楽の場が必要になっている。

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