<全英オープン 最終日◇21日◇ミュアフィールド(7,192ヤード・パー71)>
 どんよりとした曇り空に冷たい風という全英らしいコンディションとなった最終日。松山英樹は2バーディ・1ボギーの“70”で回り、トータル2オーバー6位タイに順位を上げてフィニッシュ。グリーンの両サイドにある大きなスタンドが満員に埋まった18番ホールで日本から来た21歳に大きな喝采が送られた。全米オープンの10位タイに続くトップ10フィニッシュは日本人史上初の快挙。日本の怪物は世界の怪物へと進化を続けている。
松山英樹、スロープレーでペナルティに怒り「納得していない」
 13時10分にティオフした松山にスコットランドのギャラリーから“マツヤマ!スピードアップ!”という声が飛ぶと、松山は腕を振りながら走るようなしぐさを見せて笑いを誘った。前日の17番でのスロープレーで1罰打が課されたことは現地でも大きく報道されており、日本の21歳は一躍有名人に。松山は「ペナルティのことは忘れていましたし、切り替えていた」としながらも、この日は多くのギャラリーに声をかけられ「うれしかった。声援があったので気持ちを切らさずプレーができた」と国籍を問わない暖かい声援が心に沁みた。
 プレーでも抜群のショットの精度で上位を脅かした。5番パー5では約80ヤードの3打目をバックスピンで30センチにつけてバーディを奪取。その後もショットで確実にグリーンをとらえ、危なげないプレーで上位進出をうかがった。しかし、勝負どころの17番パー5では約2.5メートルのバーディパットがカップに蹴られると、最終18番も上から7メートルがわずかに届かずパー。「17番、18番はチャンスだったので、決めればプレーオフもあると思っていた」と、あと一歩届かなった頂点に唇をかみしめた。
 メジャーで2試合続けて結果を残したことで、世界との差は確実に縮まっていることは実感できた。特にショットの面では「だいぶ縮まった」と手ごたえを得ている。一方で「パッティングの面ではすごい差がある。英語も含めていろいろ勉強していかなければいけないけど、やっぱりパッティングが一番かなと思う」とグリーン上に課題があることも確認した。
 「3パットがなければ優勝もできたと思うし、くだらないミスが多かった。もっともっと練習したい」。何気なくメジャーで優勝という言葉を口にしても違和感がないほどに、松山は確実に世界の頂に近づいている。

<ゴルフ情報ALBA.Net>