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広島県三次市を中心とした備北地方で、昔から食べられてきた伝統食「ワニ料理」。ギョッとした人もいるかもしれないが、このワニはクロコダイルのワニではない。なんと海を泳ぐサメのことをこの地方ではワニと呼ぶのだ。とは言え、サメだってちょっとギョッとしてしまうかも……。

○郷土料理の復活にバーガーで挑む

サメの体内にはアンモニア成分があり、肉が腐りにくいという特長がある。それゆえ山間部である備北地方では、貴重な魚介類の食材として重宝されてきた。そして現在、このワニを使ったご当地バーガーまで登場している。その名もズバリ「わにバーガー」。2006年に登場して以来、ネーミングや食材のインパクトからファンを増やしているのだとか。

開発したのは同市に会社を構えるフジタフーズ。同社代表の藤田恒造さんに開発のいきさつを聞いた。「最近の地域の若者は、これまでご当地にあった刺身や湯引きのような郷土料理としてのワニ料理をあまり食べなくなったんです。ならばハンバーガーにしたらどうかなと思いついたのが始まりです」。

発売当初のわにバーガーは、ワニ肉のフライを挟んでいた。しかし、フライにすることで「ワニ肉ならではの味が消えてしまう」という問題が発生。確かに見た目はフィレオフィッシュ風になってしまい、ワニとしての魅力がそがれてしまうかもしれない。

試行錯誤を重ねた末に辿り着いた“新わにバーガー”は、ワニ肉で作ったハンバーグをテリヤキソースで味付け、地元産のキャベツもたっぷり入ったもの。ワニ肉特有の風味を生かしつつテリヤキソースの甘辛さで食べやすく仕上げているため、400円というハンバーガーとしてはちょっと値の張った価格設定にも関わらず、お客さんからの反応は上々なよう。

○中華まんに丼にプリンまで登場!

しかし、藤田さんの商品開発はそれで終わりではなかった。わにバーガーの成功を機に、藤田さんは次々にワニフードを開発。第2弾の「わにまん」は中華風(240円)、カレー風(290円)、ピザ風(290円)の3種類を用意。他にも、ワニウインナーを挟んだ「わにドッグ」(400円)、ワニチャーシューをトッピングした「わに丼」(450円)など、新しいワニ料理を提供している。

そして極めつけは、「スイーツも欲しいなと思って、わにプリンを開発しました。サメのコラーゲンたっぷりで女性にオススメですよ。カスタード味や抹茶味など4種類あって1個300円です」とのこと。これだけ全身全霊をこめて地域の食文化であるワニの普及につとめる姿に、ちょっと感動してしまう。

「ワニ肉にはDHAやEPAも豊富。軟骨成分のコンドロイチン硫酸やグルコサミンにも注目が集まっています。地域の伝統食を食べて健康になるなんて、こんなに幸せなことはないですよ」。最後に満面の笑みでコメントを締めてくれた。「なかなか広島まで食べに行けない」という人は、是非通信販売をチェックしていただきたい。

(OFFICE-SANGA)