<全英オープン 3日目◇20日◇ミュアフィールド(7,192ヤード・パー71)>
 首位と5打差の20位タイからスタートした松山英樹。この日も好調なショットを武器に序盤から安定したゴルフを続け、9番からは3連続バーディを奪取。一時は首位と1打差の1アンダー4位タイにまで浮上する猛追を見せた。ところが13番、14番では連続ボギー。17番ではスロープレーのペナルティをとられさらにスコアを落とすと、18番もボギーとし結局トータル3オーバー11位タイで3日目を終えた。
松山英樹、タイガー・ウッズなど「全英オープン」のリーダーズボードで確認
 スロープレーによるペナルティの経緯はこうだ。
 松山組は大会が定めた3時間41分でホールアウトするというタイムテーブルから15分遅れていたため15番ティからプレー計測対象に入った。計測された場合は最初に打つプレイヤーは50秒以内、2人目は40秒以内にプレーしなければいけないが、R&Aによると松山は15番のファーストパットに1分12秒を要したためここで警告を受けた。そして問題の17番のセカンド地点でショットまでに2分12秒かかったとして、3打目地点に向かう際に競技委員からスロープレーで1罰打を付加を宣告された。
 17番はティショットを左に曲げてギャラリーに当たってしまったため、謝罪の気持ちとしてグローブにサインを入れて渡すなどしていたが、R&Aの競技委員長のデイビッド・リックマン氏は「すべて考慮した上で計測したが、それでも時間がかかっていた。サインの時間は計測に入っていないし、彼が確認するために前方に行ってボールの地点に帰ってきたところも計測時間には入っていない」と説明。あくまでショットに要した時間が規定を大きくオーバーしたことによるペナルティとした。
 ホールアウトした松山は「あの状況(フェスキューの中)で時間をかけるなというほうが無理。納得はしていないけど、裁定は覆らないので仕方がない」と怒りを抑えて報道陣の質問に答えた。ルールをつかさどるR&A主催の大会だけに厳格になるのも理解できる。だが、予定から15分遅れということは競技全体が遅れている中で、ペナルティを課されたのは松山一人というのも違和感が残るところだ。
 「明日は今日の途中までのようなプレーができれば」。21歳は懸命に前を向いたが、最後まで心が晴れることはなかった。
<ゴルフ情報ALBA.Net>