株価乱高下が続いているが、アベノミクス相場で利益を出している投資家は、依然として少なくない。そのなかの一人、「テスタ」氏(30代・男性)が、今年に入ってからの自身の投資体験を告白する。

 * * *
 僕の投資スタイルはデイトレードやスキャルピング(※わずかな利幅を狙って短時間で売買を繰り返す手法)が主ですが、今年に入ってから利益を出せたのは、なんといっても今年1月の信用取引の規制緩和の影響が大きいです。

 昨年末までの資産は1億5000万円ほどで、信用取引のほかに現物取引を加えても、1日で5億円分ほどの売買しかできませんでした。だから、「ここはチャンス!」と思っても、取引できないケースも多かったんです。それが今は、信用余力が無制限になったため、平均して1日20億円ほど、多いときには50億円ほど売買しています。

 その結果、1月の利益は2059万円、2月は4092万円、3月は3843万円、4月は4953万円と順調に資産を殖やすことができて、3億円を突破しました。

 僕は業績やファンダメンタルズは一切見ません。売買タイミングを計るときに見ているのは板とチャートのみで、あとは移動平均線を参考にするくらい。

 気をつけているのは、リスクを取りすぎないように、欲を出さずにコツコツと利益を確定すること。それなりに長く相場に関わってリーマン・ショックのような大きな転換点も経験してきているので、同じような大きな危機があっても耐えられるように現金を確保しながら、無茶なトレードをしないように心がけています。

 普通は上昇相場のときに、「まだ上がっていない銘柄」や「これから上がりそうな銘柄」を探そうとしてしまいますよね。でも、上昇相場で上がってない株は何かしらの理由がある場合もある。そうしたときは、“高く買って、さらに高く売る”という手法が通用しやすいと思います。値上がりが続いていたガンホーのように「上がりすぎて買えない」と思っても、勇気を出して買えば毎日のように上がった。それが上昇相場なんですよ。

 実際、4月26日のガンホーがそうでした。この日は寄りついてから少し上昇し、92万円前後でもみ合って三角もち合いを形成していました。このもみ合いで買って、さらに上昇したのを確認して買い増し。合計80株を平均98万円くらいで売って、500万円ほどの利益でした。

 でも実は、92 万円で買っては91万円で損切りするということを3回繰り返し、それまでに80万円ほど損していたんです……。で、ようやく4回目に上昇してくれた。もみ合いを上放れしたらさらに上がる期待も大きいですから、損を小さくして利を伸ばせれば、最終的には十分に利益を出せます。

※マネーポスト2013年夏号