モスクワ郊外にあるツーリストホテル。とにかく遠い (Photo:©Alt Invest Com)

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 ロシアは個人旅行者にとってもっともやっかいな国のひとつだ。日本人にとっては短期の観光でビザが必要な国は数少なく、たとえあったとしてもインドネシアやカンボジア、エジプトなどのように、“観光税”代わりに空港で取得できるところがほとんどだ。社会主義国のキューバや、つい最近まで軍政だったミャンマーは日本国内の大使館・領事館でビザを取得しなければならないが、手続きはかんたんで、自分でホテルを決めて勝手に旅行できる(もちろん観光客では立ち入れない地区はある)。

 それに対してロシア旅行では、旅行の日程や訪問する都市、宿泊するホテルをあらかじめすべて決めておいて、そのうえで大使館に観光ビザを申請しなければならない。ソ連崩壊から20年以上たち、民主制や自由主義経済が導入されたはずなのにいったいどうなっているのだろう。

以前は中心地から40分もかかるホテルを手配された

 以前、サンクトペテルブルクとモスクワを訪れたときは、まったく勝手がわからなかったので、飛行機と列車のほかに、ホテルの手配も旅行会社に任せた。サンクトペテルブルクのホテルはネヴァ川のほとりで、エルミタージュ美術館などの観光地も徒歩圏だったからなんの問題もなかったが、モスクワでは企業の研修所のような施設に泊まることになった(この施設そのものは、従業員も含めてソ連時代の面影がそのまま残っていて興味深かった)。

 ホテルにチェックインしたあと、観光ガイドブックの地図を見せてホテルの場所を訊いたのだが、モスクワの広域MAPにも載っていないという。スタッフは地下鉄路線図を出してきて、広域MAPの端からさらにずっと先の駅を指して「ここがいまの場所だ」という。東京でいうと立川あたりの、中心から地下鉄で40分ちかくかかる郊外に泊まることになってしまったのだ。

 

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