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経済産業省は18日、「2012年ロボット産業の市場動向調査」の結果を発表した。それによると、日本市場は産業用ロボットの世界最大市場の地位を維持している一方、中国市場が急速に拡大していることがわかった。

2011年の産業用ロボット(電子部品実装機を除く)の世界市場規模は84億9,700万ドル(6,628億円)で、2010年の57億800万ドルから27億8,900万ドル増加。このうち、日本企業の出荷総額は42億6,700万ドル(JARA統計)で、50.2%だった。

電子部品実装機を含む産業用ロボットの世界市場規模は133億6,900万ドル(1兆428億円)。このうち、日本企業のシェアは57.3%だった。

産業用ロボットの販売台数を国・地域別に見ると、日本は2万8,000台となり、2009年以来2年ぶりに首位の座に返り咲いた。ただし、シェア率は16.8%にとどまり、2001年の36.3%と比べると約20ポイント減少している。このほか、韓国が2万6,000台、欧州(ドイツ除く)が2万4,000台、中国が2万3,000台、米国が2万1,000台となった。

日本市場は直近5年間に台数ベースで約25%縮小したものの、2011年時点では世界最大市場の地位を維持。一方、中国市場は直近5年間で約4倍に拡大し、台数ベースで日本市場に迫る規模に成長している。

輸出状況について見た場合、世界的な産業用ロボットの市場拡大を受け、日本からの輸出額は直近5年間で約80%増加。一方、中国市場の台頭により、ドイツ、韓国は中国への輸出額を直近5年間で10倍以上、日本は4倍以上に増やしており、中国市場における競争激化が予想される。

産業用ロボットの需要先別販売台数を見ると、自動車産業が5万9,705台、電気・電子産業が3万7,751台と、これら2産業が過半数を占めた。以下、金属、機械産業が1万4,125台、樹脂、化学工業が1万1,825台と続いた。金属、機械産業向けでは中国が17.8%で1位となった。

主要国・地域別の需要先別販売台数については、自動車産業向けでは、中国が18.8%で1位となった一方、日本は12.2%で、中国、ドイツ、米国に次ぐ4位にとどまった。電気・電子産業向けでは、韓国が1位、日本が2位となり、日韓両国で世界シェアの67.1%を占めた。

最近9年間の製造業従業員1万人当たりの産業用ロボットの利用台数は、日本が340台程度で横ばいにとどまっているのに対し、韓国は2002年の126台から2011年は347台に、中国は1台から21台に、ドイツは172台から261台に増加している。

2010年4月に経済産業省とNEDOが発表した「ロボット産業の将来市場予測」について、足元の市場規模を調査したところ、日本のロボット産業市場規模は約8,600億円と推計された。

(御木本千春)