MLBのオールスターゲームは今年で84回目。1933年が第1回だから81回のはずだが、1945年に中止され、1959年から62年まで2試合催された年があるので、84回になるのだ。
出場回数のランキングを出してみた。
MLB全体のランキング。Rは出場回数。AL、NLは両リーグでの出場試合数。8回以上。112人いる。*は殿堂入り。

ASG-MLB

ハンク・アーロン、ウィリー・メイズ、スタン・ミュージアルとナリーグの大選手が上位に並ぶ。以下、カル・リプケン、ロッド・カル―、カール・ヤストレムスキーとアリーグの選手が続く。
現役ではA-RODの14回、ジーター、マリアノ・リベラの13回、マニー・ラミレス(一応まだ野球やってます)の12回、に続いてイチローが10回。
すべてアリーグ、ナリーグは今はアに移籍したプホルスの9回。これは、ナリーグがアリーグよりも一足先に新旧交代が進んでいることを意味しているのだろう。事実、ナは、ハーパー、ポージー、ゴールドスミスと今回のオールスターも若手が目立った。

このランキングをアナ両リーグに分けると、大相撲のように番付ができる。

ASG-AN

アリーグはミッキー・マントル、カル・リプケン、テッド・ウィリアムス、ナリーグは先ほど紹介した3人。バランスが取れている。
ナリーグの方が出場試合数が多いのは、上位3人が2試合挙行された59~62年に出場機会があったからだ。

野手の方が多いのは、投手の競争率が高いからだろう。投手の1位はアリーグがマリアノ・リベラの13回、ナリーグがウォーレン・スパンの17回。

上位に並ぶ選手は現役を除けばほとんど殿堂入りしているが、ピート・ローズ、バリー・ボンズは入っていない。残念なことではある。

少し前まで、MLBの選手もあまり移籍は頻繁ではなかった。だからこの顔ぶれを見ると、アナ両リーグのカラーの違いが浮き出てくる。
しかし、今後はアナで出場回数を同じくらい重ねる「ハイブリッド」な選手も増えてくるだろう。

ちなみに両リーグで4回以上出場している選手は、フランク・ロビンソン(ア6回、ナ8回)、ランディ・ジョンソン(アナ各5回)ウラディミール・ゲレーロ(ア5回、ナ4回)、ミゲル・カブレラ、ペドロ・マルチネス(アナ各4回)の5人。

単純なランキングだが、いろいろなことが見えて興味深い