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こんにちは! フィスコリサーチレポーターの三井智映子です。今日は現物取引と先物取引の話です。現物取引とは相対で取引が行われ、求める物の価格と同等の通貨を交換して受渡を行う取引のことです。皆さんが普段お買い物をするときは現物取引なわけです。

自由経済においては物の価値は常に変動をしているので、時と場合によって同じ物でも価格が変わります。自由経済で生活を営むということは常に価格変動リスクにさらされているということなのです。

先物取引とは「将来の一定時期に現物の受け渡しをすることを約定する売買取引で、価格や数値が変動する商品や指数について、未来の売買についてある価格での取引を保証するもの」のことです。

決済の期日の前に転売や買戻しがある程度自由に行え、その期日までに反対売買を行い、差金を授受することによって決済することもできる差金決済が主流になっています。手元に物がなくても取引に参加できることからより様々な要素が価格に反映し、公正な価格形成に結びつくと考えられています。先物価格は満期の時、現物価格と同じになります。

ここで商品先物市場についてもお勉強しておきましょう。商品先物市場は将来の価格の変動が、企業や個人の利益に及ぼすリスクを抑え、利益を出すというのが目的です。まず原油。原油はニューヨークのNIMEX(ナイメックス)で取り引きされています。相場が上昇する要因で一番大きいのは経済成長による需要増です。あとはイラン-イラク戦争など、産油地域の地政学的なリスクからの供給不安や、産油国の減産、テキサスあたりに多い精油地域のハリケーンによる供給不安などの燃料そのものに関わる要因と、金融緩和による投資活性化や、ドル安によって外貨で買いやすくなるなどの要因があります。

次に金。指標はニューヨークのCOMEX(コメックス)の金先物価格です。金の相場が上昇するパターンは景気減速、インフレ上昇、金融不安。要は市場が不安なので安全資産として金が人気になるわけです。今はユーロ不安の反動で上がったり、日本でも純金積立コツコツしている方は結構いるはず。年金も金に投資しています。あとは原油同様、金融緩和とドル安でも上がります。余談ですが金はインドと中国でかなり消費されていて、インドの結婚やヒンズー教のフェスティバルでも需要増です。銀の指標もコメックス。相場も金に追随しやすいです。プラチナの指標は原油とおなじナイメックス。相場は金銀に追随します。特徴といえば自動車作りに使われるため、自動車の相場と関連があります。

穀物の指標とされるのはシカゴCBOTの先物価格。経済成長すると需要増で乾燥や高温の天候不良だと供給減で、相場が上昇します。まずはトウモロコシ。生産国も消費国も一位はアメリカです。次に小麦。こちらは生産国も消費国も一位はEUですが、すぐ下に中国がいます。輸入世界一はエジプト。最後に大豆、生産国は圧倒的にアメリカ、南米。消費国は圧倒的に中国です。

○執筆者プロフィール : フィスコ リサーチレポーター 三井 智映子

共立女子中学校・高校を経て、早稲田大学政治経済学部へ。2001年から芸能活動を開始し、現在テレビ、CM、舞台などに出演。また、いち消費者とアナリストの中間的な存在であるフィスコのリサーチレポーターとしても、株式やFXの現場を取材レポートしています。

(フィスコ)