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カンター・ジャパンは17日、米国の消費者を対象に実施した日本の自動車ブランドに関する調査結果を発表した。それによると、米国の消費者のトヨタブランドに対する評価は回復傾向にあることがわかった。


同調査は、カンター・ジャパンの親会社であるミルウォード・ブラウン社が毎年実施している製品・サービスブランドに関する調査「BrandZ(ブランジー)調査」の一部。調査対象は、米国在住の18歳〜65歳の男女で、過去4年間に新車を購入した人、または今後2年以内に新車を購入予定の397名。調査期間は2013年3月〜4月、調査方法はインターネット。


調査では、大衆車に分類される14の自動車ブランド(トヨタ、ニッサン、ホンダ、スバル、シボレー、フォード、ビュイック、クライスラー、ダッジ、ヒュンダイ、キア、マツダ、サイオン、フォルクスワーゲン)に対する認知度や評価を尋ねた。


まず、それぞれの「ブランドを知っているか? もしくは乗ったことがあるか?」と聞いたところ、「知っている、または乗ったことがある」と答えた割合が最も高かったのはフォードで88%。次いで、2位はトヨタの82%、3位はシボレーの80%、4位はホンダの74%、5位はニッサンの65%となった。


それぞれのブランドは「評価できるか? 他の車と違うと感じるか?」との質問に対し、トヨタを「評価できる、他の車とは違うと感じる」と答えた割合は54%となり、14ブランド中トップ。以下、ホンダの50%、シボレーの48%、フォードの45%、ニッサンの34%と続いた。


「トヨタは評価できる、他の車とは違うと感じる」と回答した人の割合について変化を調べたところ、トヨタが大規模なリコールを行った2009年後半、2010年前半以前に実施した2009年の調査では、「トヨタは評価できる、他の車とは違うと感じている」と答えた割合は58%に上っていたが、2010年の調査では44%と前年より14%減少し、フォード(52%)やホンダ(48%)の評価を下回った。しかし、今回の調査では54%まで回復しており、カンター・ジャパンは「トヨタはかつての評価を取り戻しつつある」と分析している。


(御木本千春)