格安コストで分散投資。ETFならではの超裏ワザも
個別株のように株式市場で手軽に売買できるETF。最近では、個性的なETFも続々登場している。ここでは、単なるETFの解説ではなく、裏ワザやテクニックを交えて、魅力のETFを紹介していきたい


わずか1000円程度で日経平均に投資が可能。ETFを使いこなせ!

ETF(上場投信)とは、株式市場に上場する投信のこと。個別株同様、マーケットが開いている時間であれば基本的に売買できるという、流動性に優れている投信だ。

では、個別株ではなく、あえてETFに投資するメリットはどこにあるのだろうか?「相場の福の神」として、おなじみのマネーパートナーズの藤本誠之さんは言う。

「ETFの強みは、比較的少額で投資することができる点です。たとえば、手持ちの運用資金が50万円もあれば、数回に分散して投資することが可能。価格や期間を分散することで個別株に比べて、グッとリスクを抑えることができるわけです。それ以外にも、J ―REITや商品相場といった、通常、個別株では投資できない分野に投資できることも大きなメリットです」

ETFといえば、株式市場が下落した際には、日銀という買い手がいることも周知の事実だ。以前は、TOPIX(東証株価指数)が1%下落した場合に買い出動していたようだが、昨今では0・5%程度の下落で買っているともいわれている。

さて、最近のETF市場では、リバース型といわれる商品が人気だというが、藤本氏は警鐘を鳴らす。

「たとえば、日経平均上昇の2倍の投資成果を目指すブル型などのETFは、商品の性質上、必ずしも2倍にならないことに気づいている投資家は少ないようです。極端な話、いったんは買値から上昇し、その数日後に元の買値まで戻った場合には、資産が目減りしてしまうのです。リバース型のETFは、デイトレードなどの超短期投資と割り切ったほうがいいでしょう」

また、最近ではETFにもユニークなものが登場している。次ページの「オススメのETF」の中でも紹介するが、「上場インデックスファンド日経225(ミニ)」は、最低投資金額が1100円程度(6月10日現在)。これならまさに積立投資感覚で、株式投資ができるというわけだ。

「日経225などの先物に直接投資した場合には、現在の税制では個別株との損益通算はできませんが、ETFならそれも可能です。また、銘柄によっては売りから入ることで株価下落で収益が狙えるものがありますので、個別株のリスクヘッジとして活用することもできます」(藤本さん)

最後に今後の株式市場についてだが、「相場の福の神」はあくまで強気だ。「7月の参院選までとの声もありますが、私は消費税導入を決定する10月までは堅調に推移するとみています。東京オリンピックが決まれば、日経平均は1万8000円程度まで上昇するのではないでしょうか」(藤本さん)

「相場の福の神」オススメのETF5本

さて、ここでは数あるETFの中から、藤本さんオススメの5本を紹介する。どれもが、個性派として知られる藤本さんらしい選択だ。

TOPIX Core 30連動型上場投資信託[東証・1311]

東証上場銘柄のうち、超大型株の値動きを示す「TOPIX Core30」との連動を目指す。組み入れ銘柄の5月末時点の構成比率の上位は、トヨタ自動車(12.87%)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(7.41%)、本田技研工業(5.38%)など。分配金支払基準日は毎年7月15日(年1回)。大きなリターンを目指すというよりは、リスクを抑え、じっくりと日本株上昇の恩恵を受けたい投資家向きのETFといえそうだ。

株価:613円 売買単位:10口 信託報酬:0.231% 過去3カ月騰落率:10.6% 過去6カ月騰落率:46.3%