「会社を辞めること」をリスクに感じる人は69%、「会社にとどまること」にリスクを感じる人は77%。エン・ジャパンが30〜50代の転職意向のあるミドル層に対して行なった調査で(400名対象)、会社は、「辞める」ことよりも「とどまる」ことの方がリスクが多いという結果となりました。

「会社の事業に将来性が感じられない」「さらに年齢を重ねると転職が難しくなる」といった理由から、会社にとどまることでリスクが増幅するというのです。

なかでも30代は、「辞める」「とどまる」リスクの理由を、他の年代よりも多く挙げており、同社では、「30代は転職についてプレッシャーの強い年代」とまとめています。

今の30代は、生きづらい世代なのでしょうか。毎日新聞で人気の連載「リアル30's」でも、30代の生きづらさを紹介すべく、当事者たちの叫びを数多く掲載しています。

「リアル30's」で紹介されるのは、今の30〜34歳の人たち。1978年〜1982年生まれで、小学校高学年から中学生の頃にバブルが崩壊、大学か就職を選んだのが90年代後半で、大学進学者は00〜04年ごろ社会に出ています。いわゆる「失われた20年」に思春期時代を過ごした世代です。

彼らを取材し、記者が記事にする。連載に合わせて開設されたツイッター(@real30s)にも、続々と反響がありました。

「いくら働いても(就職して)正社員になれるような技術は身につかなかった。いつまでも不安定な生活から抜け出せない」(ツイッターより)

「何かあっても社会は助けてくれないと思っている」(同)

同企画では、厳しい時代を生きる世代のリアルな声が飛び交います。

「過酷な仕事で心身を壊し、非正規の仕事を転々。リストラにおびえ、上司の顔色をうかがい長時間労働。子どもは欲しいが仕事を失いそうで妊娠を先送り。仕事と家事育児の両立に追われヘトヘト−−誰もが何かしらの生きづらさを感じ、悩み、考えている」(鈴木敦子氏『記者の目:リアル30'S』より)

同企画では、「だれもジャッジしない」というルールのもと、価値判断をせず、今を生きる彼らの姿のみを描きました。そして、浮き彫りになったのが「30's」のリアルな姿です。

書籍『リアル30's』には、新聞連載に未掲載だったツイートも収録。私たちが、30代の本音を知る重要な手がかりとなるでしょう。



『リアル30's』
 著者:
 出版社:毎日新聞社
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