【7月15日、東アジアカップに臨む日本代表が発表された。フレッシュなメンバーが顔を揃えたことに喜びつつも、ラモス瑠偉は選考に疑問を禁じ得ない】

東アジアカップのメンバーが発表された。僕の好きな高萩洋次郎や柿谷曜一朗、扇原貴宏に山口螢が選ばれていてうれしいよ。これまでも選ばれるかと思っていたけれど、なかなか選出されなかったから、やっと呼ばれたかという感じじゃないかな。

だけど、僕には疑問が残ってる。どうして活躍しているベテランたちを呼ばないの? 大久保嘉人は「日本代表に入りたい」と明言しているし、今年のJリーグで結果も出しているよ。選手にはちょうどノッている時期というのがある。そんな時期に声をかけて、どこまでできるか試していいじゃないか。

大久保は川崎のチームメイトのプレーにも不満を言ったと聞く。僕にはそれが今の日本代表にかけているのじゃないかと感じているよ。他人に対して厳しい要求を出すのは本田圭佑だけ。仲がいいのは悪いことじゃないけれど、良すぎるのも勝負の世界にはよくない。お互いに切磋琢磨するためには、味方への文句も言えるようにならなければいけないはずだ。

その意味でも、そしてDFのテコ入れのためにも田中マルクス闘莉王を選んでほしかった。闘莉王は最初にザッケローニ監督に選ばれた合宿の際、ケガで何もできなかった。その後一度もチャンスがもらえないけれど、Jリーグのプレーを見ていると、守備面でも攻撃面でも必要じゃないかと思うね。

そして僕は今の中村俊輔が外れるのも不思議だ。今の俊輔のプレーは本当に素晴らしいよ。ほとんどミスはないし、試合の流れも自在にコントロールしている。ワールドクラスのプレーを披露しているのに、どうして招集しないのだろう。

代表引退を宣言したから? だけどもう一度声をかけてみたら? 前回声をかけたときに断られた? それでもあのプレーは日本代表に必要じゃないだろうか。何度でも口説いてほしい。

ベテランの力はわかっているから呼んでいない? 昔以上のプレーを見せているのだから、わかっているとは言えないと思うよ。はたして代表の門戸はすべての選手に開かれているのだろうか。ぜひそうあってほしいと思うね。