「絵本の偉人伝」 もしあれば子どもに読んで欲しい人物「宮崎駿」 子どもの絵本と教育に関する調査調べ

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メディケア生命保険株式会社は、小学3年生以下の子どもを持つ20歳〜59歳の男女1,000名を対象に、「子どもの絵本と教育に関する調査」を実施した。

はじめに、自身が子どもの頃に、父親や母親からどれくらいの頻度で絵本の読み聞かせをしてもらったかを聞いたところ、「母親」は51.5%と半数を上回ったのに対し、「父親」は11.6%にとどまった。また、「どちらか一方」は52.9%で、20代では62.5%、30代では54.9%、40代では48.6%となり、若い世代のパパ・ママの経験率の高さが目立つ結果となった。

次に、自身がパパ・ママになった現在、子どもに絵本の読み聞かせをしてあげている頻度は「月に1日以上」は3人に2人(66.7%)で、「週に1日以上」は半数弱(47.7%)となった。パパ、ママそれぞれについてみると、「週に1日以上」の頻度で読み聞かせをしているのは「パパ」39.0%、「ママ」56.4%となり、パパとママでは読み聞かせ頻度に差があるという実態が明らかになった。また、子どもの年齢層別に「週に1日以上」を見ると、「3歳以下」55.5%、「4歳〜6歳(就園年齢相当)」52.4%と、どちらも半数以上となったが、「7歳〜9歳(小学1〜3年生)」では28.6%と大幅に低下した。

子どもへの絵本の読み聞かせで期待していることは、「子どもが本に慣れ親しむ習慣がつく」(58.0%)が最も多かった。以下、「子どもが言葉をおぼえる」55.4%、「子どもとのスキンシップがとれる」53.6%、「子どもに想像力がつく」49.6%、「子どもに聞く力がつく」48.6%、「子どもが本はおもしろいものだと思うようになる」42.7%が続き、子どもが本を好きになることや、子どもの発達、子どもとのコミュニケーションを多くの親が期待していることが伺える。また、4人に1人(26.8%)が「親子の絆が強くなる」と親子関係にまで影響しうると感じており、絵本の読み聞かせに対する期待度の高さも見て取れる。パパとママそれぞれについて見ると、パパの1位は「子どもとのスキンシップがとれる」53.2%となり、ママの1位は「子どもが本に慣れ親しむ習慣がつく」64.0%だった。

子どもの頃、絵本の読み聞かせをしてもらったり、絵本を自分で読むことが、その後の人格形成や性格、能力の発達などに与えた影響について尋ねたところ、「家族愛」73.5%、「優しさ」66.2%、「コミュニケーション能力」「倫理観」いずれも63.4%、「学歴」41.3%、「ボランティア精神」32.1%となった。また、大人になってからの仕事に対する意識への影響については、「就労意欲」28.8%、「起業家精神」18.6%となった。

今後、どのような絵本を見せたり、読み聞かせたりしたいと思うかについては、「日本のおはなし・物語絵本」(52.6%)が最も多かった。以下、「しつけ絵本」39.2%、「海外のおはなし・物語絵本」37.5%、「ことばの絵本」35.0%、「みる絵本」「動物の知識絵本」いずれも34.5%が続いた。

また、子どもに実際にあれば読んでほしいと思う、今、活躍している人物を題材にした「絵本の偉人伝」を聞いたところ、1位は「宮崎駿さん(映画監督)」41.8%、2位「イチローさん(プロ野球選手)」41.3%、3位「山中伸弥さん(iPS細胞研究者)」32.8%、4位「北野武さん(コメディアン・映画監督・タレント)」17.9%、5位「孫正義さん(実業家)」13.4%となった。パパ・ママそれぞれについて見ると、ママは「宮崎駿さん」がトップで50.6%と半数以上の支持を集め、パパでは「イチローさん」が42.2%でトップとなった。また、パパは「王貞治さん(元プロ野球選手)」18.8%、「三浦知良さん(プロサッカー選手)」15.8%、「野茂英雄さん(元プロ野球選手)」14.4%など、スポーツ選手にも票が多く集まった。

子どもに絵本を読み聞かせしてほしい男性俳優は1位「福山雅治さん」、2位「森本レオさん」、3位「渡辺謙さん」となり、女性俳優は1位「吉永小百合さん」、2位「松嶋菜々子さん」、3位「綾瀬はるかさん」「市原悦子さん」となった。