不妊原因の半数は男性!“味覚”がもたらす男性不妊の実態とは

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不妊というと、女性が積極的に治療をしているイメージがありますよね。そのため、不妊の原因も女性にあると考えがちです。

しかし、WHOが行った調査では、不妊の原因は「男性のみ」(24%)、「女性のみ」(41%)、「男女とも」(24%)、「原因不明」(11%)という結果に。
つまり、不妊の原因の半分は男性にもあるということが判明しています。

意外と多い男性不妊ですが、その原因にはなんと“味覚”が関係しているということがある研究で明らかになりました。

男性不妊には味覚が大きく関係していた!?

味覚と男性の生殖についての研究を行ったのは、アメリカのペンシルバニア大学モネル科学感覚研究センターのベドリッチ・モシンガー氏ら。

モシンガー氏は、別の味覚の研究のために作ったマウスが子どもを作ることができないということを発見しました。

このマウスに欠けていたのは、甘さとうま味(アミノ酸)を検出する「TAS1R3」と味覚の信号を神経細胞に伝えるのに必要な「GNAT3」の2つの味覚遺伝子です。

この2つが欠けてしまうと、奇形など異常のある精子が増え、精子の数は減少。雄は不妊症になってしまうということが判明しました。

さらに、一般的に使用されている脂質異常症の治療薬や除草剤に含まれる成分も、これらの遺伝子の働きを阻害してしまうのだそうです。
この成分はクロファイブレートと呼ばれるもので、少量でも精子の数を減少させることができます。

実験に使われたマウスの味覚をもとに戻すと、マウスの繁殖力ももとに戻ったため、味覚と男性の生殖障害には大きく関係があると言えそうです。

研究を行ったモシンガー氏は、「今回の研究結果が味覚系と男性の生殖の関係性を明らかにし、さらに味覚系の要素が他の器官系にも重要な役割を持つということがわかった」と語っています。

さらに同氏は「この発見が男性の非ホルモン避妊薬の開発にも役立つかもしれません」と話します。

健康な精子は健康な食生活から?

食品添加物を摂りすぎることでも男性不妊を促す可能性があるそうなので、やはり健康な精子を持つ男性は、健康な食生活を送っているひとなのかもしれませんね。

逆に、「甘さ」「うま味」の2つの味がわからない! という男性には少し注意したほうがいいでしょう。

男性の性欲を高めるとされている亜鉛は、不足すると味覚障害の原因にもつながります。
やはり、味覚と性は密接な関係にあるということなのかもしれませんね!

(参考)
男性不妊の検査 診断 治療の手順(方針)|東邦大学医療センター大森病院 リプロダクションセンター(泌尿器科)
http://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/repro/patient/man_sterility/inspection.html

Written by かーねこばーん