不良グループの4人は1本のビデオテープを盗むためにとある家に侵入する/[c]Copyright 2012 8383 Productions. All Rights Reserved.

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DVDやBlu-rayの普及によって、すっかり懐かしのメディアとなってしまったVHS。かつて“呪いのビデオ”から現れ一世を風靡した『リング』(98)の貞子も、『貞子3D』(12)ではネット動画に活躍の場を移していたように、今や創作の世界からも消えつつある。しかし、VHSテープのノイズがかった独特の粗い映像は、ホラーとの相性が良いのも事実。ということ(?)で、VHSをモチーフにした新たなホラーが登場した。12年のサンダンス映画祭で上映され、あまりの恐ろしさに失神する観客が続出したという『V/H/S シンドローム』(公開中)だ。

【写真を見る】その家で見つけたビデオテープの中には驚くべき映像が!

「古い一軒家から1本のビデオテープを盗み出してほしい」。ある不良グループが、この奇妙な依頼を受けるところから本作は始まる。指示された家に忍び込んだ彼らが目にしたのは、大量のVHSテープとひとつの死体だった。戸惑いながらも、目的のビデオテープを探すために1本1本再生していく彼らだったが、そこに映っていたのは目を疑いたくなるほどの異様な映像ばかり。しかも、その映像を見た仲間たちが、ひとりずつ消えていってしまう。

本作はファウンド・フッテージの手法を使い、リアリティに満ちた映像を淡々と流し続けるというスタイルを取っている。ファウンド・フッテージと言えば、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(99)や『パラノーマル・アクティビティ』(10)といったホラー作品が思い浮かぶが、それらを超える恐怖映像と評されているのだから興味深い。また、世界的に有名なホラーサイト「Bloody Disgusting」が製作に参加しているため、人々の恐怖のツボを的確に刺激することに関して、本作の右に出る作品はないとも言えるだろう。

本国アメリカに続き、2014年1月には日本でも続編の公開が決まっているという本作。ホラーファンであれば絶対に見逃せない作品となっている。もちろん、くれぐれも失神にはご注意を!【トライワークス】