「ジョジョ」好きの美坊主に癒される!? 「枯れ女」が宿坊に泊まってみた

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みなさん、こんにちは。ご機嫌いかがですか? 梅雨が終わったと思ったら、今度は連日30度越えの灼熱地獄。こう毎日暑くちゃ仕事もやってられませんよね。仕事が山積みで朝起きるたびに億劫になったりしませんか。しますよね。ね? そんなときはちょっと山に登ってリフレッシュしてみるなんてどうでしょうか。今回は、完全インドア派の筆者が、和歌山県高野山に行ってきた旅の記録を、皆さんにお伝えしようと思います。

【宗教都市の高野山】
特急やらバスやらを乗り継ぎ、辿り着いた高野山。なんと標高800mのところに、100以上のお寺が密集した地域だそうです。すごいですよね。まずは深呼吸、ス〜ハ〜。普段、人の欠点ばかりが気になってしまい、隙あらばつい悪口を言ってしまう……。そんなドス黒い私の心も、この綺麗な空気によって癒されていくようです。いやあ、山っていいですねえ。

【真言宗の聖地・金剛峯寺】
まず向かったのは金剛峯寺。真言宗の宗祖である空海の活動拠点となっていた場所だそうです。いわば聖地ですね。空海って、高校の授業で聞いて以来です。こういうところに来ると、もっと日本史を勉強しておけばなあ……なんて気持ちに。ここでは日本最大級の石庭といわれる『蟠龍庭』を拝観することができます。真ん中にある大きな岩が龍の頭を模しているんだとか。辰年の私ですが、いつかこの龍のように大きな存在になることはできるのでしょうか。

【お坊さんと一緒に記念写真】
境内を見渡していると、お坊さんと記念写真を撮っている人の姿がチラホラ。私も勇気を出して、頼んでみようと思います。すみませ〜ん、一緒に写真を撮って下さ〜い。快く応じてくれたのは、高野山代表の美坊主、永崎亮学さん。「漫画はよく読みますよ。ジョジョ好きです」とのこと。お坊さんも漫画読むんですね! 私も漫画が大好きで、休みの日は漫画を読んでいるかネットをしているかのどちらかです。なんだか親近感……!

【精進料理で胃を癒す】
体が「肉」「米」「酒」で構成されているような私ですが、この日はそれらをすべてがまん。せっかく高野山に来たことだし、精進料理をいただくことにしました。和歌山県の郷土料理であるごま豆腐や、こんにゃくのお刺身、湯葉など、胃に優しいメニューの数々。普段から精進料理を食べていたら、健康的になれるのかしら? とはいえ、お坊さんたちも毎日精進料理を食べているわけではないそうですよ。またひとつ勉強になりました。

【小坊主さんがいる宿坊】
充実した一日もあっという間に終わり。今回は『普賢院』という宿坊にお世話になりました。お寺に泊まるなんて初体験です。座敷わらしとか出るのかな? ドキドキ……と思いきや、お部屋はまるで旅館のよう。アメニティはひと通り揃っていました。しかもこんな私のために小坊主さんがお布団まで敷いてくださって……! なんだか久しぶりに人の暖かさに触れたような気がします。朝は6時半から、勤行。お坊さんたちの儀式を間近で見ることができる貴重な体験です。ゴシップと悪い噂に敏感な私の耳は、お経によって慰められるのでした。

【旅の終わりに】
無事に一泊二日の旅を終え、東京に帰って来ました。高野山を下るケーブルカーから見える、美しい山々。東京に暮らしていたらこんな景色を目にすることはなかなかありませんよね。ああ、これが「幸せ」なのね、と感じた瞬間、会社の社長からメールが。『人が足りないので、旅行から帰ったら会社来て下さい』……。日曜出勤ですか。そうですか。こうしていつもの毎日がはじまるわけですが、疲れたときはまた高野山に行って癒されてみようと思います。お疲れ女子のみなさんにもオススメですよ。

(中村未来/清談社)