泣きたい時に思い切り泣かせてくれる「本気で泣ける本」5冊紹介

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人は心が疲れた時や、どうしようもない気持ちで一杯になってしまったとき、「泣く」という行為で「心のデトックス」が行えるそうです。

【関連:1945年8月19日、満州から妻を同乗させ飛び立った特攻兵がいた。】

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今回は、そんな「心のデトックス」に少しだけ役にたつかもしれない、泣ける本を5つ紹介いたします。

紹介する本は全て私が読んだことのあるものばかりです。そして私自身が泣かされた本です。
ただ人によって本の受け止め方や、泣きスポットは異なると思います。そのため人によっては「泣けないよ」というものも含まれるかもしれません。
また、本文では未読の方のために、できる限り内容を伏せて紹介させていただきます。併せてご理解ください。

 
―【漫画】星守る犬(著:村上たかし)

失業し、妻とは離婚。行くあてもなく旅をする“おとうさん”と愛犬“ハッピー”の物語。

この物語はとにかく泣けてしょうがありませんでした。漫画という手軽さもあり、次々読み進められます。
続編となる「続・星守る犬」も一緒に読むと一層泣けてきます。

人の優しさ、冷たさ、そして愛、そんなものが一杯詰まったちょっと“やるせない”気持ちが残る一冊です。

 
―【小説】永遠のゼロ(著:百田尚樹)

文庫本でも608ページとかなりの厚みのため、手に取るにはなかなか勇気がいりますが、読み始めると一気に読み込んでしまいます。

内容は主人公の青年視点で、特攻で亡くなった祖父の軌跡をたどるというもの。
私は、戦争中の話や特攻兵については特にこれまで興味を持っていませんでしたが、この1冊に出会い、読後もっとその状況を知りたいと思い、知覧特攻平和会館まで足を運んでしまいました。

未読の方のため、詳しくは内容は紹介しませんが、手にとって絶対後悔しない一冊。そして、日本人として生きていくならば絶対知っておくべき内容がこの一冊には詰め込まれている。そんな気がします。

 
―【絵本】やさしいライオン(著:やなせたかし)

子供の読み聞かせ用に購入しましたが、不覚にも親が泣いてしまいました。
しかも読み聞かせる度涙が溢れてしょうがない一冊。

内容はライオンの親子の話。絵本なのでそこまで文量はありませんが、だからこそ一文一文ずつが重く、そして切なく感じてしまいます。

親子の愛……この一冊はその一言につきると思います。

 
―【携帯小説】本当の愛〜僕と奇妙な家族の物語〜(著:二宮 景(†K†))

私はワニブックスから発売されている小説版で初読しましたが、元はインターネットの小説サイトに投稿された作品。

作者は一般人。育児放棄された主人公が周囲の助けを受けながら“懸命に生きていく様”が書かれた作者の自伝小説。

作者が一般人とのことで文章に多々拙い面が見受けられますが、それが小説の内容にリンクする部分も多くよりリアリティが感じられます。
最後には……まだ未読の方のために紹介しませんが、読後感は“希望”その一言につきる一冊。色んな意味で心が救われます。

今でもタイトルで検索すると携帯小説の方が無料で読むことができます。気軽に読めますが、電車の中や人のいる前では読むのをやめておいたほうがいいでしょう。

 
――【小説】容疑者Xの献身(著:東野圭吾)

天才物理学者ガリレオと、天才数学者による頭脳勝負が中心のミステリー小説になっていますが、最後には「こんな純愛もあるのか」と愕然とするほどの結末が読者を待ち受けています。

第134回直木賞受賞作品でもあるため、多少敷居を高く感じている人もいるかもしれませんが、この本のもつ吸引力はすさまじく、読むものを掴んで離しません。
最後まで一気に読み進めることができます。

なお、本作は映画化もされています。私は小説の後、映画を観ましたが、映画も映像なだけに物語が入ってきやすく一層泣けます。映画は小説未読の人でもわかりやすく構成されているため、映画から見ても充分に内容は理解できると思います。

この本の読後感は間違いなく“純愛”。映画を観て泣き、小説を読んで泣きと二度泣けること必須の作品です。

(文:栗田まり子)