アベノミクスで活況を呈した株式市場だが、その影響はゴルフ会員権市場にまで及んでいた。この半年で、小金井カントリー倶楽部は4500万円から6000万円に、府中カントリークラブでは3倍以上に値上がりしていて、1980年代後半の平成バブルをほうふつさせる上昇となっている。ゴルフ会員権は株式市場の反転上昇に伴い、さらに値上がりするのか? 今、買いなのかを調べてみた。


いち早く値上がりしたのは500万円以上の名門コース

ゴルフ会員権の中で、株式市場の復調に最も早く反応したのが、東京よみうり、桜ヶ丘、府中、相模原といった「名門」と呼ばれる500万〜2000万円の高額価格帯コースだ。

バブル崩壊以降の最安値となったことの反動で、昨年11月ごろから底値で買おうとしていた富裕層や、退職役員などのリタイア層、外資系企業の社員などが買いに動き出し、500万〜1000万円台の優良コース会員権がいち早く動いたと見られる。

「企業の役員が正式に退任するのは3〜6月なので、通常はその時期に購入されることが多いのですが、今年は相場の値上がりが急ピッチのため、前倒しで購入されるケースが目立ちました」(桜ゴルフ・佐川社長)

500万円以上の高額とはいえ、現在の会員権相場はバブルピーク時の30分の1程度の水準。そのため、今年に入って値上がりしたとはいえ、そのころの価格を知る人にとっては、まだまだ割安と感じられるだろう。

桜ゴルフが受けた2012年の買い注文トップ50の中身を見ると、501万円超が34%、251万〜500万円が26%と、上位価格帯(名義変更料含む)が全体の60%を占めており、中堅上位クラス以上の高額コースが特によく買われていることがわかるだろう。


初心者でもわかるゴルフ会員権ってナニ?

Q. 「ゴルフ会員権」ってそもそも何?
A. ゴルフ会員権は一部の株券を除き、有価証券ではなく債権の部類に入る。そのため、会員権を持っているだけでは、その権利は保証されない。そのため名義変更が不可欠であり、ゴルフ場に通知または名義変更をして初めて自分のものとして主張が可能となる。

Q. 「名義変更料」って何でこんなに高い?
A. 名義変更料は会員権相場の10%が一般的とされている。現在の名義変更料がとても高いと言われるのは、バブル崩壊後に会員権相場は下がったのに、名義変更料だけはバブルのピーク時のまま値下がりせずに据え置かれているから。また、名義変更料は、ゴルフ場の貴重な収入源という面もあり、それが名義変更料の値下がりを妨げている要因となっているといえるかもしれない。



この記事は「WEBネットマネー2013年8月号」に掲載されたものです。