アベノミクスで活況を呈した株式市場だが、その影響はゴルフ会員権市場にまで及んでいた。この半年で、小金井カントリー倶楽部は4500万円から6000万円に、府中カントリークラブでは3倍以上に値上がりしていて、1980年代後半の平成バブルをほうふつさせる上昇となっている。ゴルフ会員権は株式市場の反転上昇に伴い、さらに値上がりするのか? 今、買いなのかを調べてみた。


関東から少し遅れ、名門コース中心に値上がり傾向へ

ここまでは、関東圏の会員権市場の動きを見てきたが、関西と東海地方についても伝えておこう。この2つの地域の会員権市場の値動きは、関東圏に数カ月遅れてやって来るという。

では、まず東海地方の状況はどうなのか。愛知ゴルフ・サービス社長の藤本英子さんに話を聞いた。

「株価上昇の影響を受けたと思われる市場の変化が始まったのは4月上旬からでした。これは、関東に比べて市場が小さい分、動きが鈍いからです。値上がりしているのは、名門に分類されるコースや、メンバーシップを大切にしているコースです。たとえば、名古屋ゴルフ倶楽部・和合コースの会員権価格は昨年末に比べて20〜25%ほど上がっています」

また、値上がり率が高いコースと、ほぼ動きがないコースとに、はっきり分かれているのも特徴だという。

次に、関西方面について。イーグル株式会社の営業部・西田和夫さんに聞いた。

「目に見えて値上がりし始めたのはゴールデンウイーク前くらいからです。だいたい100万円前後の、関西では中堅クラスに分類される価格帯からでした。今後は極端な右肩上がりは難しいでしょうが、さらに値上がりしていくと考える人が多く、売り控えが目立ってきています」





ホームコース選びのポイントは「一生もの」かどうか

ここまで見てきたように、高額な名門コースではすでに大きく値上がりし、中堅・低額コースも値上がり傾向となっている。今後もこの傾向が続くなら、会員権の購入を考えている人は、今は検討するタイミングかもしれない。ただし、ゴルフ会員権は名義変更料が高額なため、将来の値上がりを期待して売買するのにはあまり向いていないだろう。あくまで、自分のプレースタイルやライフスタイルに合わせて購入したい。

ゴルフ会員権を選ぶ際のポイントは、「長く付き合える一生もの」のコースかどうか。「経営状況、または運営会社は健全か」「自宅からのアクセスのよさ」「予約はストレスなく取れるか」といったことが判断材料となる。預託金保証制の会員権は、ゴルフ場が倒産すると保証金が返還されない、なんてこともありうるので、経営状況はしっかり確認したい。また、自宅から片道1時間以内のアクセスが望ましいだろう。ほかにも、メンバーがいつでも予約ができる余裕のある会員数かもチェックしたい。

ゴルフ会員権を買うときのCheck Point 3

?「一生もの」のホームコースとして納得できるか、さまざまな要素から見極める

?アクセス、経営母体の安定度、予約の取りやすさなどの条件をチェックする

?充実したクラブライフを送れる“人柄のよいコース”かを実際に訪れて確認する



この記事は「WEBネットマネー2013年8月号」に掲載されたものです。