『「腹」を8センチ減らす技術』(金塚陽一/晋遊舎新書)アスリートの「秘密のダイエット」を初めて明かす! 自律神経の整えを軸にしたダイエット本。

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「食べなければ痩せる!」と考えがちだ。
だが、それではダメだと主張する本が『「腹」を8センチ減らす技術』。
著者である金塚陽一は、オリンピック選手からミス・ユニバース・ジャパンまで身体のプロからの信頼が厚いトレーナー。
彼は、「一般人のダイエットにはトレーニングやエクササイズは一切必要ない」と断言。
自律神経を上手に整えれば痩せられるというのだ。

そのためにはどうすればよいのか。

金塚式ダイエット6つの常識は以下!
1:寝ていない人は痩せない
2:湯船に浸からない人は痩せない
3:腸が汚れている人は痩せない
4:水をあまり飲まない人は痩せない
5:1日3回食べない人は痩せない
6:半年に1度正しい断食をする

いくつか紹介しよう。

とにかく痩せたければ寝ろ!と本書は主張する。
体重が減るのは活動的な昼間ではない。脂肪が燃えて体重が減るのは、寝ている間。
眠ると、脳を休め、内臓をケアする。このときエネルギーを消費し、脂肪が燃焼するのだ。
だから、しっかり眠ることがダイエットの秘訣。
「痩せたければ、意地でも6〜7時間は眠ること」を推奨している。
しっかり眠れれば、寝る前と朝起きた後では、600グラムか1キログラムぐらい体重が減っているはずであり、逆にそれぐらい減ってない人は、心身ともにケアできてないということになる。

さらに、「湯船に浸からずにシャワーだけという人は、痩せられません」とも断言する。
37〜39度のぬるま湯に30分ゆっくり浸かる。
湯からあがったら、30分以内にベッドに入る。
湯船に浸かってリラックスして、ぐっすり眠る。
“シャワー派の人は、夜風呂派にチェンジするだけで、早い人なら1〜2日、少なくとも1週間経てば、寝つきが良くなる、朝の目覚めが良くなる、便秘が解消する、体重が落ちてきた…といった、身体の変化を感じられるはずです。”

他にも「毎日、最低2リットルの水を飲むこと」「腸をしっかり動かすために1日3回、決まった時間に食事をとる」「痩せたい人は鼻を使う呼吸を」「夜9時を過ぎても空腹ならば、そうめんがある」「ヨーグルトは、朝ではなく夜食べる習慣を」「一番脂肪が燃えやすいのは午後3時前後」「座り方を変えればダイエットになる!」「舌回しで子顔&たるみを防止せよ」などなど、目からウロコの方法が満載。
なにしろ、がんばってやらなければならないエクササイズではないし、食事を制限する必要もない。
生活を豊かにし、健康になることで、痩せるという方法なので、読んでいて気持ちいい。やってみようという気にさせる。
朝シャワー派だったので、これからは夜風呂派に転向します。
『「腹」を8センチ減らす技術』オススメです。(米光一成)