日本文房具業界初の試みも! 「立つノートカバー」を作った文具好き社長に直撃

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以前ウレぴあ総研で紹介した、文房具が好きな人が集まってイチオシ文具をプレゼンするイベント『文具祭り』。(記事『文具ファン&メーカーが選んだ!『文具祭り』で発見した最新イチオシ文具22まとめ』[ http://ure.pia.co.jp/articles/-/11113 ])

そのとき500mlの缶ビールも入る大容量ペンケースをプレゼンされたのが、「文房具が好きすぎて文房具メーカーを作ってしまった」というBeahouseの阿部社長。

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その阿部社長から、「日本の文房具業界初の試みで新商品を世の中に出します。」とご連絡いただきました。

その新商品とはどういうものなのか、日本初の試みとは?

阿部社長にお時間をいただき、詳しくお話を伺って来ました。



――今日はよろしくお願いします。

阿部:よろしくお願いします。

――早速ですが、一人で文具メーカーベアハウスを立ち上げたきっかけを伺えますか?

阿部:会社を作ろうと思ったきっかけは、文具好き同士で盛り上がった『最強のペンケースを考えよう』という企画からです。

ハッシュタグ『#bungu_osk』を使って、twitter上だけで企画会議を進めました。
その企画会議で生まれたアイデアを元に、試作品を作ったら本当に使いやすいペンケースができたんですね。

それで「いいものなので、多くの人に使ってもらい。」と本格的に商品化を目指し、夢であったBeahouse(ベアハウス)という文房具メーカーを立ち上げました。

――twitter企画会議が先だったのですね。会社の立ち上げたときに苦労されたことはありますか?

阿部:もともと務めていた会社は文房具と全く関係のない業界だったので、文房具に関する製造ノウハウが全くなくて大変でした。
量産品の製造をお願いできそうな工場をインターネットで探して問い合わせしたり、手探りで進めました。

せっかく見つけた工場に話に行っても、「何も知らない素人が来た。」となかなか信用してもらえませんでした。
でも何度もお話するうちに職人さんに熱意が伝わり、ものづくりのプロとしてアイデアを出してくれたりしました。

そうして試作を重ねて完成したのが、どや文具ペンケースです。

――どや文具ペンケース発売後の反響はいかがでしたか?

阿部:試作品を作っているときに、新聞で紹介していただけました。そのおかげで、文房具の問屋さんやバイヤーさんから問い合わせを多数いただきました。

また、Twitter上の企画会議に参加してくれていた人達も買ってくれたうえに、いろいろな所で紹介してくれました。

そのおかげで、予想以上に売れて初期ロットが1ヶ月で完売してしまいました。
今でも、順調に売れ続けています。

――そのどや文具ペンケースの次に開発されたのが、今回ご連絡いただいた「立つノートカバー」なんですね。どのような商品なのでしょうか?

阿部:このノートカバーはアナログとデジタルをシンプルにつなぐ文房具です。

ビジネスシーンで商談やミーティングでメモしたことをパソコンに打ち込むいった際にノート自体を立ててパソコンの横においたほうが「見やすい」というシンプルなコンセプトから産まれました。

私が会社員時代、営業レポートや出張の報告書をパソコンで書くことがとても多かったんです。普通のノートだとパソコンのディスプレイとノートを上下に交互に見ないといけず首がいたくなってしまいまいました。ある時、ノートを書見台に立てて見ると目線だけを左右に動かすだけでノートとパソコン画面を見ることが出来すごく楽だったんです!

そこでノート自体に書見台のような自立機構を組み込めないかどうかを考え始めました。こういう経験をされて苦労されている方は多いんじゃないでしょうか?

――何度も試作を繰り返されたと伺いましたが、どういうところにこだわって開発されたのですか?

阿部:最初、試作品は厚紙で作り何度も脚の構造やデザインを幾度も試しました。そして商品と同じような樹脂でも作りました。

脚の立体構造はある程度すぐに出来たんですが、その時のデザインはあまり「美しく」なかったんです。それから何でも美しいデザインを求め、黄金比率の勉強をしたり、知り合いのデザインナーに意見を聞いたりしながら「美しさ」を求めました。今の脚のデザインは無駄な部分がなくとても美しい美脚なデザインに仕上がったと思います。

――この商品を発売するために行う「日本の文房具業界初の挑戦」とは?

クラウドファンディングで資金を調達して、量産品の製造を行います。
僕のような個人レベルのクリエイターや小さな会社では新しいモノづくりを進めるには資金的に難しい面があります。

この「立つノートカバー」も大手の文具メーカーのノートカバーと同等の販売価格に落とす為にロットをたくさん作らねばなりません。そういう資金面で悩んでいる時に知り合いからクラウドファンディング型ECサイト「Kibidango」さんをご紹介いただきました。

個人や小さな会社が新しいモノを創っていく上でクラウドファンディングというシステムは本当に素晴らしいシステムだと思います。


――次々と新しい取り組みをされていらっしゃいますが、今度どのような商品をつくりたいと思われていますか?

阿部:今回の「立つノートカバー」のように+アルファの価値観をもった、大手文具メーカーが作らないようなエッジのたった商品を創っていきたいと思っています。
文房具好きが始めた文房具メーカーだからできる目の付け所が商品に反映していきたいですね。

僕らのような小さな文房具メーカーが増えることで文具の幅がより広がり、業界的により活性化してくれたらいいなぁと文房具好きとして思います。

――すばらしいですね。本日はお忙しいところありがとうございました。

阿部社長にお話を伺っていて感じたのは、「自分が本当に欲しい。使いたい文房具を作りたい。」という阿部社長の思いでした。

文房具ファンのアイデアが、大手メーカーや文房具店に頼らなくても商品として世の中に出せるようになれば、面白い文房具がさらに増えますね。
阿部社長の「立つノートカバー」プロジェクトはぜひ成功していただきたいですね。

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